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ドジャース、WS3連覇に向け獲得狙う「ゴールドグラブ賞」4度受賞の“日系3世”選手 大谷との不思議な縁も

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記事投稿日:2025.11.19 20:45 最終更新日:2025.11.19 20:45
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
ドジャース、WS3連覇に向け獲得狙う「ゴールドグラブ賞」4度受賞の“日系3世”選手 大谷との不思議な縁も

ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督

 

 MLBのワールドシリーズ(WS)3連覇に向け、着々と準備を進めるロサンゼルス・ドジャース。今オフの補強ターゲットは中継ぎ、抑えのブルペン陣と、ひとつポジションが空いている外野であることは間違いない。

 

 まず、ド軍が動いているのは、外野の補強だが、これまでのやり方とは少々違うという。現地記者が解説する。

 

「資金力が豊富なだけに、ここ数年のド軍の補強はFAやポスティングによるもので、当然、高額な契約となっていました。今オフも同様にFAで大物狙いにいくと言われ、その第1候補がシカゴ・カブスをFAとなったカイル・タッカー外野手です。彼はアストロズ時代の2021年と2022年に2年連続30本塁打を記録し、2023年には打点王とシルバースラッガー賞を獲得するなど、打撃は申し分ありません。しかも、外野守備は堅実で、強肩でもある。まだ28歳と若く、タッカー側は5億ドル(約770億円)の要求から始めると、強気の姿勢を見せているようです。

 

 ただ、『今年は獲得を見送るだろう』と考えている人も多く、現地記者のなかでも意見が分かれています。なぜなら、昨オフにFAのマイケル・コンフォート外野手と結んだ契約が“大失敗”に終わったからです。1年1700万ドル(約26億5000万円)の高額契約でしたが、今季は打率1割台と、キャリア最低の成績に終わりました。その失敗を繰り返すわけにはいかず、今オフはFAよりもトレードで戦力になる選手を獲得する方針に変えていきたいようなんです。ずばり、その第1候補がクリーブランド・ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手です」

 

 クワンは、2022年のメジャーデビューからMLB記録を打ち立てた選手としても有名だ。初打席から6試合め、第1打席2球めまでの計116球に対して、40スイングで空振りがゼロ。2000年以降にデビューした選手では最長だった。その驚異的なコンタクト力をもとに、シーズン平均安打数は160本を超える。くわえて、4年連続でゴールドグラブ賞を獲得するなど、走攻守に文句のつけようのない選手だ。

 

「実力は申し分ありませんし、FA資格取得前ということで、年俸もMLBでは417万5000ドル(約6億5000万円)と格安。ド軍としてはローテーション投手であるエメット・シーハンに有望株の若手をつけてのトレードを画策しているようです」(同前)

 

 ド軍が狙うクワンだが、じつは大谷翔平とは不思議な縁がある。クワンの祖父母が山形出身の“日系3世”ということで、2023年のWBC前には大谷から「日本代表に入らないの?」と誘われていたのだ。

 

「じつは、侍ジャパンの予備登録メンバーにも入っていましたが、代表資格を得るには本人、もしくは両親のどちらかが日本生まれの必要があったため、最終的には資格を得られなかったんです。クワンは、いまでも日本代表入りを熱望していて、今季の春キャンプ中には、日本のテレビのインタビューを受け、『私は日本人です』と日本語でアピールしたほどです。代表選手の資格基準が変われば、間違いなくメンバーに入ってくる実力者です」

 

 もしWBCで侍ジャパンのメンバーに名を連ねたとしたら、“クワン・フィーバー”が巻き起こることは間違いない──。

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