
エンゼルス時代の大谷翔平
ロサンゼルス・エンゼルスのファンにとってショックなニュースが舞い込んできたのは、11月18日(日本時間19日)のことだった。
長くレフトのポジションを任されているテーラー・ウォードが、ボルチモア・オリオールズにトレードされたのだ。今季のウォードは打率こそ.228と低かったが、36本塁打、103打点はキャリアハイの成績を残していた。
チームは2014年を最後にポストシーズン(PS)進出には至らず、来季はカート・スズキ氏を新監督に迎え、心機一転、出直すはずだった。ウォードも中心選手として、よりいっそうの活躍を期待されていただけに、エンゼルスファンにとってはショックだったに違いない。
“ビッグニュース” は、これだけではなかった。2019年のワシントン・ナショナルズのワールドシリーズ(WS)初制覇に貢献し、同年12月にエンゼルスと7年総額2億4500万ドル(約382億円)で契約したアンソニー・レンドン内野手の解雇報道があったのだ。
「レンドンはナ軍時代、その実力から『もっとも過小評価されている選手』と言われるなど、専門家からの評価が特に高い選手でした。ところが、エ軍に移籍後は毎年ケガを繰り返し、この6年間で1シーズン60試合以上出場したことがありません。
巨額の契約を結びながら、試合に出ないことで、『MLB史上最悪の契約』とも揶揄されるまでになりました。そのうえ、これをやじったファンと乱闘寸前になったこともあり、今やすっかり “悪役” のイメージが定着してしまいましたね。
契約はあと1年残っていて、年俸は約59億円。エンゼルスとしてはわずか1年でも年俸に見合った活躍を見せてほしいところでしょうが、じつは59億円を捨ててでも関係を断つことを選ぶのではないかと、こちらでは報道されているんです。
解雇報道なので、実際にまだ解雇されてはいませんが、それだけエ軍にとってレンドンは、マイナスのイメージでしかないのです」(現地記者)
“不良債権” の整理を始め、“再建” を目指し始めたエンゼルスだが、中心選手のトレードまで噂されているという。
「チームの象徴であり、近代野球で『最高の選手』との称号を得ていたマイク・トラウトのトレード話が、複数メディアに報じられました。トラウトはチームの不振と同様、ここ数年はケガに悩まされ続け、今季も左ヒザの故障で負傷者リスト入りを経験。
結局、130試合の出場で打率2割3分2厘、26本塁打、64打点と、かつての輝きを見せることなく終わりました。すでに34歳となり、残された時間はそれほど多くありません。契約は2030年までありますが、これまでの貢献を労い、優勝を狙えるチームにトレードするのではないかと言われています。
トレード先には、大谷翔平が所属するドジャースが候補にあげられていて、もし実現すれば “トラウタニ” の再タッグとなりますね。エンゼルス時代にチームの2枚看板として活躍しただけでなく、プライベートでも親交があった2人ですから、大谷から勧誘するなんてことも、なきにしも非ずかもしれません」(同)
大谷としては、かつて苦楽をともにした3人の去就は気になるだろうし、それによってチームが “解体” してしまうことは残念でならないだろう。
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