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「どうせだったらドジャース倒したい」MLBめざす今井達也の“心意気”に日米野球ファンの評価爆上がり

スポーツ 記事投稿日:2025.11.27 19:40 最終更新日:2025.11.27 19:46

「どうせだったらドジャース倒したい」MLBめざす今井達也の“心意気”に日米野球ファンの評価爆上がり

2025年11月23日、ベルーナドームでの西武ファン感謝デーでの場内1周を終え、感極まった表情を見せる今井達也(右)

 

 西武ライオンズからポスティングシステムを利用してMLB入りを目指す、今井達也の評価が日に日に上がってきている。

 

「高評価の理由としては、2023年から3年連続で10勝を挙げていることがまず、あります。この時期、西武は低迷期にあり、もう少しチームや打線のバックアップがあれば、多くの勝ち星が上積みされたと見られています。

 

 また、投球フォームも評価されています。今井はテイクバック時、腕を伸ばさずに曲げたまま投げる“ショートアーム”なんですが、これはバッターからすれば、球の出どころが見えにくいわけです。MLBでも取り入れている投手は多く、ダルビッシュ有もそうです。しかも今井の場合は、そのフォームから160km/h近いフォーシームを投げ込んできます。

 

 27歳と若いこと、多くの大型契約を勝ち取り“吸血鬼”の異名を持つスコット・ボラス氏が代理人を務めることからも、多額の資金が動くことは間違いありません。契約年数は5年以上、年俸総額も300億円に届くと見られています。獲得を目指す球団も、レッドソックス、ヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、フィリーズなど、強豪ぞろいだといわれています」(現地記者)

 

 今井に好評価を与えているのは、MLBのスカウトたちばかりではない。その“言葉”が、日米のファンを大いに喜ばせている。

 

 2025年11月24日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)のスポーツコーナーでは、西武の先輩であり、同じようにポスティングで海を渡った松坂大輔氏と対談。そこで今井は、松坂氏から「(行きたいのは)ドジャースのような、ワールドシリーズ優勝を狙えるチームなのか、ドジャースを倒しにいくのか」と質問された。

 

 すると今井は、間髪を容れずに「倒したいですね。どうせだったら」と力強く宣言したのだ。続けて「もちろんね、大谷(翔平)選手、山本(由伸)投手、佐々木(朗希)投手と一緒にプレーするのも、楽しいだろうなあと思うんですけど、ああいうチームに勝って、ワールドチャンピオンになることが、自分の人生にとって、いちばん価値があるかなあ」と語ったのである。

 

 これにはまず、日本の野球ファンが反応した。Xでは

 

《今井達也投手のインタビューでの発言を聞いて、「あっぱれな心意気!」と思ったわ。強いチームに入りたい人より、強いチームを倒したい人が好き。》

 

《今井達也ネクスト由伸にはなれないだろうと思ってたけど心意気がカッコよすぎるからなれるかもしれない》

 

 と、称賛の声が後を絶たない。また、この発言は米国でも大きく取り上げられた。

 

「2025年も、才能豊かな日本人選手がMLB入りを目指しているわけですが、こちらでは『いろいろなチームと交渉しても、どうせ最後はドジャースと契約するんだろう』といった風潮が強かったんです。しかし、今井はそれとはまったく逆のことを宣言しているので、一気に彼の知名度が上がったほどです。何しろ、MLBの公式ページが、『今井は大谷らと同僚となるよりも、彼らを倒して優勝したいと語っている』と報じたくらいですから。人気がどこまで高まるのか楽しみです」(前出・現地記者)

 

 今井は身長180cm、体重80kgと、体格としては日本でもそこまで大きいほうではない。しかし内面は「しっかりとした芯を持っている」と、西武担当記者は語る。

 

「今井は、同僚で同じくポスティングでMLB移籍を目指す高橋光成(こうな)投手とともに“チームロン毛”と呼ばれていました。しかし、西武が低迷していた時期でもあったこともあり、西武の株主総会では、それを2人のせいにして『髪を切れ』と、とんでもない要求をする声が出たんです。ちょっとした騒ぎになりましたが、今井は頑として受け入れず、ロン毛を通しました。いざというときは戦う姿勢を見せたことで、今井の評価も上がりました。その“チームロン毛”も解散ですね」

 

“打倒ドジャース宣言”は、思わぬ余波を生んだようだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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