
巨人・阿部監督
11月26日、巨人は日ハムから国内FA権を行使していた松本剛外野手の獲得を発表した。
「松本と言えば、2022年に打率.347で首位打者を獲得するなど、俊足好打の外野手として活躍してきました。ですが、その年を境に成績は年々下がり、2025年に至っては出場66試合にとどまり、打率も.188に終わっています。そうした低迷選手の獲得には球団内でも疑問の声があがっています」(巨人担当記者)
Xでも、
《それにしても、なぜ巨人は松本剛?》
《マジでなんで?だよな。 まあ、中日ファンとしては、 更に人的で巨人が弱体化してほしいけどね》
《なぜこの選手をFAで高い金払って、若手有望株が引き抜かれるリスクも抱えてまで、欲しいという気持ちになるんだろう》
と、同様の投稿が相次いでいる。
しかし、前出の記者は「背景には、現在の巨人が抱えている問題があります」と続ける。
「それは、巨人のブランド価値の下落です。かつては影響力は絶大で、年俸のアップ率は他球団よりはるかによく、移動、ホテル、食事などシーズン中の待遇もまるで違う。移籍してきた選手は、まず圧倒的な差に驚かされました。それで、FAでは他球団の主力が巨人に集まったわけです。
また、最初は違う球団にいても、最終的に巨人でプレーすると巨人OBとなります。そうなると、引退後の “再就職” に有利とも言われてきました。ところが、近年では巨人に移籍してもチームを去るときには生え抜きでないので『最後は冷たい』と言われだした。
さらに、2012年以来、日本一から遠ざかっており、かつてのように『巨人しか行かない』といった声は聞こえなくなりました。
巨人は、2019年に美馬学投手(楽天→ロッテ)、2022年に森友哉捕手(西武→オリックス)、2023年には山崎福也投手(オリックス→日ハム)、2024年には大山悠輔(阪神残留)の獲得に動きましたが、ことごとく失敗しています。
獲得に関しては、金銭面や他球団との待遇差など複数の要因があるとはいえ、昔ほどの影響力がないのは間違いないでしょう」(同)
11月、FA宣言した中日・柳裕也投手の獲得に動いた巨人だったが、結果は残留。続けて、MLB帰りの前田健太にも色よい返事をもらうことができず、楽天の後塵を拝した。
「巨人の阿部監督のFA戦略の失敗ではないでしょうか。西武の今井達也投手ら実力的にトップクラスの投手たちの気持ちは、みなMLB に向いている。国内FAの阪神・近本光司や柳は残留。巨人としては、結局、松本しか残っていなかったというところではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)
巨人としては “残り物には福がある” を願わずにはいられないということか。
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