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ソフトバンク・有原航平、自由契約で目指すはMLB再挑戦も困難な現実…噂される巨人の“高額年俸”獲得策

スポーツ 記事投稿日:2025.12.03 19:41 最終更新日:2025.12.03 19:41

ソフトバンク・有原航平、自由契約で目指すはMLB再挑戦も困難な現実…噂される巨人の“高額年俸”獲得策

有原航平

 

 2023年にMLBのテキサス・レンジャーズからNPBの福岡ソフトバンクホークスに移籍し、3年連続で2桁勝利を挙げた有原航平投手。そんな彼の去就に注目が集まっている──。

 

 12月2日、有原がソフトバンクの保留者名簿から外れ、日米球団との交渉が可能になる自由契約となったのだ。

 

「有原とソフトバンクとの契約は3年で、今回、契約満了という形となりました。自由契約となったのは、有原がもう一度、メジャーに挑戦したい気持ちが強くあったからのようです。

 

 今季は出だしこそ3連敗と出鼻をくじかれましたが、交流戦を境に調子を取り戻し、終わってみれば14勝9敗。2年連続で3度めとなる最多勝のタイトルを獲得し、球団のリーグ連覇に貢献しました。ソフトバンクとしては投手陣の柱であるだけに、手放したくないというのが本音でしょうね」(ソフトバンク担当記者)

 

 有原は、早稲田大学時代には大学球界ナンバーワン右腕との評価があり、2014年におこなわれたドラフト会議では横浜DeNA、広島、阪神、日ハムから1位指名を受けた。日ハムに入団後は、2年めで初の2桁勝利を挙げるなど、チームの“エース格”に成長し、2019年には15勝で初の最多勝を受賞した。

 

 2021年にはポスティングシステムによってレンジャースに入団。大きな期待を持ってア・リーグ西地区の強豪に迎え入れられた。契約内容は2年620万ドル(当時のレートで約6億3860万円、以下同)で、メジャー1年めとなる2021年が260万ドル(約2億6780万円)、2022年は360万ドル(約3億7080万円)に昇格するというものだった。

 

「しかし、2年間での登板数は、わずか15試合で通算3勝7敗。防御率7.57と大きく期待を裏切るものでした。とくに2年めは、メジャーキャンプに招待選手として参加しましたが、結果を残せずマイナースタート。8月中旬にメジャー昇格を果たしましたが、有効なピッチングを見せることができず、1月にメジャーの40人枠から外れ、結局は昇格することができずにFAとなりました。

 

 有原としては、その屈辱が忘れられず、再度、MLBに挑戦したい気持ちが強いのでしょう。当時、悩まされ続けた右肩の血行障害も完治したということで、自信が回復しているようです」(現地記者)

 

 ただ、「現在のMLBによる有原の評価は、決して高くありません」と続ける。

 

「有原といえば、150km/h前後のフォーシームで追い込み、スプリットで打ち取るのが日本でのパターン。しかし、これがMLBでは通用しませんでした。日本で速いとされたフォーシームも、こちらでは平均以下でしたし、スプリットはたしかにいい球でしたが、見切られて手を出してくれない。その結果、苦しまぎれに投げるフォーシームを痛打されていたわけです。

 

 現在、こちらでは古巣のレンジャーズやボストン・レッドソックスなどが移籍先の候補としてあがっていますが、あくまで噂に過ぎません。懸念されるのは、来季には34歳となること。さらに、もしかりに移籍を果たせたとしても、先発の5番手に入れなければ、ソフトバンクでの推定年俸の5億円を超えることはないでしょう。現実的な話だと、国内での残留か移籍を選択するのではないでしょうか」

 

 そんな厳しい現実のなか、獲得に俄然、やる気を見せているのが巨人だという。

 

「どうやら巨人は有原の調査を進めていて、自由契約になった時点で獲りにいく、と決めていた節があります。しかも、巨人でこれまでの日本人選手の最高年俸は、菅野智之の6億5000万円と言われていますが、それを超える7億円の複数年契約を提示し、獲りにいくようです。古巣・ソフトバンクの出方にもよりますが、獲得に向けては、少なくとも国内では巨人が一歩、リードしているようです。来季の先発ローテーションでは山崎伊織に次ぐ名が出てこないだけに、大枚をはたいても獲得する気があるようです」(巨人担当記者)

 

 有原の決断はいかに──。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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