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【北中米W杯】森保JAPAN、“死の組” 回避も堅守がウリの難敵ぞろい…カギ握るオランダ熟知の “侍戦士” とは

スポーツ 記事投稿日:2025.12.06 19:39 最終更新日:2025.12.06 19:40

【北中米W杯】森保JAPAN、“死の組” 回避も堅守がウリの難敵ぞろい…カギ握るオランダ熟知の “侍戦士” とは

歴代最強とも呼び声が高いサッカー日本代表

 

 2026年北中米ワールドカップの組み合わせ抽選会が、12月6日の未明にアメリカのワシントンで開催された。

 

 史上初めてカナダ、アメリカ、メキシコでの3カ国開催であることに加え、アメリカとしては1994年大会に続く2度めの開催。しかも、史上最多となる48カ国の参加ということもあり、開催前から大きな注目を集めていた。

 

 それを象徴するかのように、抽選会にはアメリカ4大スポーツのレジェンドが勢揃い。

 

 現役では、常に大谷翔平と比較され、今季首位打者を獲得して2年連続3度めのMVPを受賞したアーロン・ジャッジ。OBの顔ぶれもすごい。アメリカンフットボールで数々の記録を打ち立てたトム・ブレイディ氏。バスケットボールからは “シャック” ことシャキール・オニール氏。アイスホッケーからは、引退時に61個のNHL記録を保持していたウェイン・グレツキー氏が参加。“世界最高のスポーツの祭典” を盛り上げるにふさわしい陣容だった。

 

 午前3時半過ぎに始まった組み合わせ抽選会。まずグループAのメキシコ、グループBのカナダ、グループDのアメリカ以外のポット1の国が入るグループが決まっていく。

 

 次に日本が属するポット2になると、くじを引くのがブレイディ氏から “シャック” に交代。日本が組み込まれたのは、2度の準優勝を誇るオランダが入ったグループFだった。

 

 その後、ポット3ではチュニジアが、ポット4では欧州のプレーオフに回った国に決定。ウクライナとスウェーデン、ポーランドとアルバニアがそれぞれ対戦し、勝者同士が決勝戦に臨み、その勝者がF組に入ることとなった。

 

 欧州が2カ国、アフリカが1カ国となったこの組み合わせをどうみるのか。「ワールドサッカーグラフィック」元編集長で、サッカー解説者の中山淳氏に展望を聞いた。

 

「グループFの第一印象は、『けっこう厄介だな』ということですね。ポット4の相手はまだ決まっていませんが、出てくるのは欧州のチームですから、楽な相手は一つもありません」(以下「」内は中山氏)

 

 では、初戦となるオランダ戦でカギを握る両チームの選手は?

 

「オランダの中心はCBのフィルジル・ファン・ダイクですね。遠藤航と同僚のリバプール所属の選手ですが、34歳となった今も衰えはいっさい感じさせず、その守備力は世界最高峰といっても過言ではありません。

 

 彼とマッチアップするのがFWの上田綺世(あやせ)です。オランダリーグで点を取りまくっていて、現在絶好調。ファン・ダイク相手にどう対峙できるか見ものですね。

 

 また、リバプールには複数のオランダ代表選手がいるので、遠藤からの情報収集もカギを握っています」

 

 第2戦のチュニジアは伝統的に守備の堅いチーム。アフリカ予選を9勝1分け、得点22、失点0と抜群の成績を収めている。

 

「チーム構成は日本とはまったく逆で、国内でプレーする選手を多く集めています。最大のストロングポイントは、やはり守備。組織で守ることができ、そこから速攻でFWのセイフェディン・ジャジリがチャンスを作るのがパターン。

 

 日本が前がかりになったときこそ、彼から目を離すと痛い目にあうことは確実です。その意味でも、DFの板倉滉に期待したいところです。彼もオランダリーグのアヤックス所属です。予選突破のためにも、チュニジアには必ず勝たなければいけません」

 

 第3戦の相手は現時点では決まっていないが、「実力的にはポーランドが来るのではないか」と中山氏は予測する。

 

「注目は、37歳となったいまも活躍するFWのロベルト・レヴァンドフスキでしょう。代表でフルに出てくるかどうかはわかりませんが、バルセロナで見せている得点感覚はまだまだ錆びついていません。

 

 彼の巧みなシュートを止めるには、GKの鈴木彩艶(ざいおん)の活躍は不可欠です。現在、彼は欧州のビッグクラブから注目される存在ですが、僕は今大会での活躍は間違いないと思っていて、その価値はさらに上がっていくでしょう」

 

 では、3大会連続がかかる1次リーグ突破をどうみているのか。

 

「先ほど厄介という言葉を使いましたが、それでもリーグ突破率は75%くらいあると思っています。これまでと違い、3位でも突破の可能性があるし、カタールW杯のときのようなドイツ、スペインと同組の “死の組” を回避できたわけですからね。

 

 また、日本が目指すW杯優勝のためには、どこかの時点でターンオーバーを採用しなければきつくなってくると思います。初戦のオランダ戦で金星をあげられたら、チュニジア戦で使うのがベストではないでしょうか」

 

 今大会は6月11日のメキシコ対南アフリカで幕を開け、日本は6月14日に欧州の古豪・オランダに挑む。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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