
契約更改を終えた巨人の田中将大投手(写真・共同通信)
MLBから7月に横浜DeNAに加入した藤浪晋太郎が、12月8日に契約更改に臨み、5000万円から3000万円増額の8000万円で契約したと発表された。
今季の藤浪は、8月17日の中日戦で初先発すると、計4試合に先発。その後はリリーフで2試合投げ、計6試合に登板し1勝0敗、防御率4.09という内容だった。
「わずか6試合で1勝だったにもかかわらず、年俸のアップに疑問を持つ人がいると思いますが、実質はダウン提示のようです。藤浪は7月入団なので、年間契約ではなく半年間契約と見られています。なので、1年の契約と考えれば年俸は1億円で、来季の契約は2000万円のダウンという見方ができるわけです。
ただ、わずか1勝ですから、ダウン幅が少ないとの見方が多いことも事実なんです」(スポーツ紙デスク)
では、なぜダウン幅が少ないのか。「それはMLB帰りが関係しています」と続ける。
「MLBを経験した選手は、日本球界から見ると、どうしても『箔がつく』という見方をされがちなんです。やはり『MLBは世界最高レベル』という考えが根底にあって、過大評価される傾向にあります。ですから、日本での成績があまりよくない場合でもダウン幅は少ないんです。
ほかにも、帰ってきて最初の年俸は、前年のMLBでの成績が低くても、高年俸が提示されるケースがよくあります」(スポーツ紙デスク)
前者の例が巨人の田中将大であり、後者の例が2026年から楽天でプレーする前田健太だろう。
「田中は今季、念願だった200勝を達成したものの、幾度となく2軍落ちを経験。そこで自分の調整を許されたにもかかわらず、トータルでは3勝4敗、防御率は5.00でした。今季の年俸は1億6000万円でそれすらもらいすぎ感は強かったですが、わずか3勝でも6000万円ダウンに抑えられました。恐ろしいですが、たった3勝の1億円投手が来季誕生するわけです。
一方で、前田の契約は、2年総額4億円以上だと報じられています。今季の前田はデトロイト・タイガースと2年契約の最終年でした。タイガースは、ア・リーグ中地区で優勝も狙えるチーム。先発での活躍を期待されましたが、ローテーション入りすることができずにリリーフへ。7試合に登板して0勝0敗で、防御率は7.88とMLBにいた8年間で最も悪い成績でした。
球威不足は明らかで、タイガースから退団後に複数のマイナー球団に所属しましたが、打ち込まれることが多かったです。その前田に楽天が提示した条件には驚かされたと同時に、やはりMLB帰りには甘いな、と感じました」(スポーツ紙記者)
3投手に対し、Xでも懐疑的な声が多数寄せられている。
藤浪には《たかだか6試合登板で3千万円アップってどんな査定してるの?》と手厳しい。田中に対しては、《強い覚悟でマウンドへ年俸にふさわしい勝利を挙げてくれ。でないと巨人は優勝しない》という声。
前田に至ってはさらに辛辣な意見が続く。
《メジャーからマイナーへ落ち、たいした成績を残せてないのだからオファーがあるわけが無い 高額年俸を蹴ってカープへ戻ってきた黒田博樹とは状況が違う》
《前田健太に年俸2億って高くね まぁ山田哲人に5億払ってるヤクルト球団もあるけどさ》
過去にもMLB帰りで高年俸契約した選手は多くいたが、海を渡る前と同等の成績を残した選手は少ないことも事実だ。
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