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ロス五輪サッカーアジア枠「2」に減って選手悲鳴も…なぜか歓喜の声をあげる一部サポーターたちの「贅沢な悩み」とは

スポーツ 記事投稿日:2025.12.19 19:15 最終更新日:2025.12.19 19:17

ロス五輪サッカーアジア枠「2」に減って選手悲鳴も…なぜか歓喜の声をあげる一部サポーターたちの「贅沢な悩み」とは

2026年W杯の出場をすでに決めているサッカー日本代表(写真・桑原 靖)

 

 2025年12月17日(日本時間18日)、カタールの首都ドーハでFIFA(国際サッカー連盟)の理事会が開かれ、2028年ロサンゼルス五輪の大陸ごとの男女別出場枠が決定された。

 

 2024年のパリ五輪までのアジア枠は、男子が最大で3.5、女子が2だったが、ロス五輪から男子2、女子2.5となる。これによって出場国数も変動し、男子が12チーム、女子が16チームとなった。

 

「女子の場合は出場選手の年齢制限がなく、予選になでしこジャパンが出場できます。アジアでは頭一つ抜けていますし、ライバルも北朝鮮くらい。しかも、出場枠が2.5に増えたため、それほど難しい戦いにはならないと予想されます。

 

 問題は男子です。出場できる選手が23歳以下に限られていて、この世代はフル代表のようにずば抜けた存在とは言いがたいのです。永遠のライバルである韓国や、イランを筆頭とする中東勢、さらに近年急速に力をつけているウズベキスタンと、どこが出場権を得てもおかしくない状況です。

 

 パリ五輪への出場権は、アジア最終予選である『AFC U23アジアカップ カタール2024』で争われましたが、当時、日本はメンバー的に史上最強と言われたんです。

 

 ところが、その選手たちは海外でレギュラークラスだったため、予選に呼ぶことができなかった。1996年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、パリ五輪まで7大会連続で出場しましたが、それが途切れるのでは、と心配されたほど。

 

 実際には、選ばれたメンバーが最後まで戦い抜いて優勝し、出場権を獲得しましたが、まさに薄氷を踏む思いでの快挙でした。ロス五輪の予選も同様の方式でおこなわれますが、2枠となったことで、さらに厳しくなったことは間違いありません」(サッカーライター)

 

 サッカーにおいて、W杯や五輪は「国の威信をかけた戦い」とよく言われるだけに、激しくなるのは当然だろう。だが一方で、一部のサポーターから、むしろ歓迎の声さえ聞こえてくるという。

 

「これは贅沢な悩みなんですが、W杯でも五輪でも、日本はわりとあっさり出場を決めてしまうと思っているサポーターが、けっこういるんです。今回の北中米W杯予選も、日本は圧倒的に強かったですからね。

 

 ファンとしては、もっとハラハラドキドキの戦いが見たいと。そのなかでもとくに、日韓戦を望むサポーターがじつに多い。W杯予選で日韓戦があったのは、1998年フランス大会が最後で、それ以降は実現していません。

 

 逆に、サウジアラビアとは3大会連続、オーストラリアとはなんと5大会連続で同組です。サポーターのなかには、『この2国との戦いはもう飽きた。韓国と同組になって究極の戦いを見たい』と言う人もいるほどです。

 

 五輪では、2016年のリオデジャネイロ、2024年のパリの予選で日韓戦が実現していますが、リオでは決勝でともに出場を決めていたし、パリでは予選グループ最終戦で、ともに決勝トーナメント進出が決まっていた。要するに、サポーターが望む究極の戦いではなかったわけです。

 

 でも、ロス五輪予選は2枠のため、もし準決勝で日韓が当たれば、どちらかが予選敗退となる。サポーターはそんな戦いを夢見ているようです」(前出サッカーライター)

 

 出場枠が2に減ったことで、選手から聞こえてくる悲鳴を一部のサポーターが喜ぶという、あまり例のない状況となったようだ。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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