
アストロズとの契約合意が報じられた今井達也
1月1日(日本時間2日、以下同)、西武ライオンズからポスティングシステムでMLBへの移籍を目指していた今井達也投手が、ヒューストン・アストロズと3年総額5400万ドル(約84億8000万円)で契約合意に至ったと、複数のメディアが報じた。
MLB公式サイトによると、今井の年俸は年間1800万ドル(約28億円)が保証されていて、MLB特有の付帯条件も多くつけられているという。たとえば年間100イニング以上投げれば300万ドル(約4億7000万円)が上乗せされ、3年間で最大6300万ドル(約98億8000万円)の高額契約となる。
今井の交渉期限が1月2日午後5時(3日午前7時)までだったことを考えれば、まさにギリギリでの決定だったことになる。まだ27歳と若く、今オフのFA選手ランキングでは全体の11位に選ばれ、先発投手としては4位にランクしていた今井だが、ここまでの“優良物件”でありながら、契約締結まで時間を要した理由は何なのか。
「有力選手ほど声をかける球団が多いため、決定が遅くなることはよくあることですが、契約が遅くなった最大の原因は、今井の代理人を務めるスコット・ボラス氏です。ボラス氏は、とにかく選手の価値を最大限に引き出す大型契約にこだわり、長期戦の交渉をいとわないことで有名なんです。交渉期限を怖がらず、選手や自分自身が求める契約内容に届かない限り、徹底的に交渉を続けます。期限ギリギリで決まった選手は少なくありません。交渉する球団にとっては、まさに“天敵”のような存在です。
過去には、いい選手であっても、ボラス氏が代理人を務めていたために手を引いた、という球団が数多くありました。そして、あまりにも高額なお金を引き出すため、ついた異名は“吸血鬼”です。一方で、選手にとってはこれほど頼もしい代理人はおらず、大物顧客が多いのも、そのため。それくらい有能な代理人なんです」(現地記者)
今井同様、ボラス氏の“顧客”であるのが、巨人からポスティング移籍を目指す岡本和真内野手だ。
2025年12月26日(27日)、ニューヨーク・ポスト電子版が、未契約の有力FA選手トップ10の特集を組み、この時点では今井が2位、岡本は8位にランクされていた。
「岡本は一塁、三塁だけでなく外野もこなせることで、ユーティリティさが評価されています。また、日本で巨人に在籍していたこともあり、注目されることを苦にしないことや、勝者のメンタリティも持っていると評価されています。じつは、これは大きいことなんです。気持ちの強さがあれば、環境が大きく変わっても、1年めから苦労せずにプレーできるのでは、と考えられるからです。そうした意味でも、岡本の評価は、日本で報じられているより高いのです。さらに、彼が『全30球団OKです』と発言していたことも重要です。それでも決まらないのは、今井同様、ボラス氏の存在があるからなんです」(同前)
岡本の交渉期限は、1月4日午後5時(5日午前7時)。時間がないことだけはたしかだ。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







