
ロサンゼルス・エンゼルスから退団が発表されたアンソニー・レンドン(写真・アフロ)
巨人からポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す岡本和真内野手の去就が、いまだ決まらない。岡本の交渉期限は1月4日午後5時(日本時間5日午前7時)のため、残された時間は少ない。
「契約がなかなか決まらない原因はいくつかありますが、代理人を務めるのがスコット・ボラス氏だからというのは大きいでしょう。ボラス氏は、とにかく選手の価値を最大限に引き出す大型契約にこだわり、長期戦の交渉をいとわないことで有名です。交渉期限を怖がらず、選手や自分自身が求める契約内容に届かない限り、徹底的に交渉を続けます。期限ギリギリで決まった選手は少なくありません。岡本も同じような理由で、なかなか決まらないのでしょう」(現地記者)
そんななか、岡本との契約合意の“前兆”とも取れる動きがあった。
12月30日(同31日)、ロサンゼルス・エンゼルスのアンソニー・レンドン内野手が、契約最終年の内容変更に合意し、2026年は同チームでプレーしないと報じられたのだ。
「レンドンは、ワシントン・ナショナルズ時代の2019年、打率.319、34本塁打、リーグ最多126打点をマークし、球団初のワールドチャンピオンに大きく貢献しました。同年オフにFAになると、長く低迷するエンゼルスの“救世主”として、7年2億4500万ドル(約382億円)の超大型契約を結んだのです。入団1年めの2020年こそ、期待どおりの活躍を見せましたが、あとは毎年、怪我に悩まされ、60試合以上出場できたシーズンがありませんでした。さらに、ここ2年は稼働ゼロで、MLB史上最悪の“不良債権”と呼ばれる始末。ようやく見切りをつけたエンゼルスは契約を1年、残しながら、年俸の約59億円を契約解除費用として支払い、2026年はエンゼルスでプレーしないことを了承させたわけです。
そこで俄然、注目されることとなったのが岡本なんです。偶然にも、ポジションがレンドンと同じ三塁。打撃スタイルも同じスラッガータイプ。守備もまずまずと、似ている部分が多いのです。ポジションが空いてるということは、移籍1年めで何よりも大事なのはより多く試合に出ることですから、比較的よい環境といえます。レンドンとの契約解除が報じられてから、『岡本がエンゼルス』といった報道が、こちらでは急に増えています」(同前)
ただし、エンゼルスには以前から指摘されている懸念点がある。
「エンゼルスが長い低迷期に入っていることです。2016年にチーム名がロサンゼルス・エンゼルスとなって以降、ただの一度も勝ち越したことがありません。昨季は63勝99敗と、ア・リーグ西地区で断トツの最下位でした。今オフには主力のテイラー・ウォード外野手をトレードに出すなど、戦力の底上げからは程遠い状態。現時点では、来季も最下位候補も筆頭です。負けが込むチーム事情のなか、岡本が気持ちを切らさずにプレーできるのかが心配ですね」(巨人担当記者)
移籍先が決まらずの巨人残留は避けられそうだが、最下位候補のチーム事情がどう影響するか。これは、ヤクルトから同条件でシカゴ・ホワイトソックスに移籍した村上宗隆にも当てはまる。ホ軍は昨季、エ軍を上回る102敗を喫していたのだ。
日本を代表する三塁手2名が最初に克服する点は、まずメンタルなのかもしれない。
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