ベネズエラ出身のサルバドール・ペレス捕手(写真・アフロ)
アメリカのトランプ大統領がベネズエラに攻撃をしかけ、ニコラス・マドゥロ大統領夫妻を拘束した一連の動きは、スポーツ界にとっても大きな衝撃となっている。
なかでもベネズエラ人が多く所属するMLBでは、今後の展開が予測できないほどだ。“野球大国” の一つとして知られているベネズエラ。2025年のMLB開幕時には、63選手がロースター入りしており、これはアメリカ以外の国ではドミニカ共和国の100人に次ぐ2位だ。
それだけに、今回の一件はベネズエラの野球事情にも大きな影を落とすことになった。
「さっそく開催中だったウインターリーグの全試合が中止となりました。中南米の選手はMLBのシーズンが終わっても、長く休みを取る選手は多くないんです。次のシーズンに向け、どこかでプレーしています。
ウインターリーグもその一つで、それが彼らの調整法なんです。それが中止となれば、彼らも調整法を変えなければいけませんし、何しろ今年はシーズン前にWBCがありますから。ベネズエラの選手たちにとっては頭が痛いところです」(現地記者)
そのベネズエラ代表だが、アメリカ、ドミニカに負けずとも劣らないタレントの宝庫として知られている。すでに参加が決定している選手だけでスーパースター揃いだ。
攻守の要であるサルバドール・ペレス捕手はゴールドグラブ賞5回、シルバースラッガー賞4回、オールスター選出8回。将来の殿堂入りも確実と言われている。
セカンドは168cmと小柄ながらMLBを代表するヒットメーカーのホセ・アルトゥーベ。ワールドシリーズ優勝2回、首位打者3回、盗塁王2回にして、日本での人気も高い。
そして右翼を守るロベルト・アクーニャ・ジュニアは2023年に「40(41本塁打)-70(71盗塁)」でナ・リーグMVPを獲得。2024年には左膝の前十字靭帯断裂の大けがを負い、本調子ではないものの、もし膝が完治したのなら、大谷翔平とMVP争いすることは間違いない。
このほか、参加に強い意欲を示している選手も精鋭ぞろいだ。両リーグで2年連続首位打者に輝いたルイス・アライズ内野手。驚異的なスピードと豪快な打撃でナ・リーグ優勝決定シリーズでも大谷の脅威となったジャクソン・チョーリオ外野手。通算325本塁打の主砲・エウヘニオ・スアレス三塁手と、まさにオールスター選手を各ポジションに揃えている。
「これだけのスター軍団ですから、もしWBCで対戦するとしたら各国にとって脅威になることは間違いありません。ただ、今回の件でベネズエラがアメリカの攻撃に反発し、WBCへの参加を辞退する可能性はゼロとは言えません。
また、トランプ大統領はベネズエラからの渡航禁止措置を発令していますので、ベネズエラ代表チームが開催地の1つであるアメリカに入国できるのか、という点も不透明です。
試合前の予想では、日本とベネズエラはフロリダ州マイアミでの準々決勝で当たると言われています。その戦いを楽しみにしていた日本のファンも大勢いますので、最悪の事態だけは避けてほしいところです」(スポーツ紙デスク)
WBC不参加で、さらにMLBでのシーズンボイコット、なんてことにならなければいいのだが……。
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