
2025年11月27日、第54回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式での辰己涼介
NPBで2025年度にFA宣言した選手は、国内FA、海外FAともに4選手ずつの計8選手。そのなかで知名度、実績ともにトップクラスながら、いまだ去就が決まっていないのが、楽天から国内FAとなった辰己(たつみ)涼介だ。
「辰己はシュアな打撃で2024年には158安打を放ち、最多安打賞を受賞。この年にはベストナインにも輝いています。加えて俊足で肩も強く、2021年から2025年まで、5年連続でゴールデングラブ賞も受賞しています。
とくに2024年は、プロ野球新記録となる外野手シーズン最多刺殺397を達成し、パ・リーグから特別賞を贈られるなど、現在、両リーグでトップの守備力といえます。
本来なら、2026年3月からおこなわれるWBC日本代表の有力なメンバーといえる存在です。ところが、現時点ではWBCどころではありません。何しろ、今シーズンの所属チームが決まっていないからです」(楽天担当記者)
これだけの実績を残しながら、オファーがないのはなぜなのか。
「楽天以外の11球団は、どうしても彼の日ごろの、グラウンドを離れたときの言動を気にしているのでしょう。2024年オフのNPBアワーズやゴールデングラブ賞表彰式で見せた、侍をイメージした “全身金ピカコーデ” で周囲をあ然とさせたまでは、まだよかったのです。
でも、侍ジャパンの一員として出場したプレミア12の台湾との決勝戦前には、『優勝おめでとう』『負けたらピッチャー転向します』などと、台湾を軽視するような発言を繰り返しました。
しかも、台湾に負けたにもかかわらず、敗戦後には『来季に向けて、明日からすぐトレーニングとかバッティング練習に取り組みたいなと思います』と言って、台湾代表やファンの大きな怒りを買ったのです。
また、日本のファンからも『二度と代表に呼ぶな』といったおしかりのコメントが多数、寄せられていました。じつは楽天のスタッフは、いつまた “辰己節” が飛び出すかと、つねにひやひやしていたといいます」(同)
こうした言動は今オフにも見られていたという。
「辰己は2024年の好成績と打って変わって、2025年は年間を通じて88安打しか打てませんでした。にもかかわらず、今オフにはポスティングでのMLB移籍を訴えたのです。
常識的に考えて、MLBへの挑戦を許してもらえるような成績を残せなかったわけですから、当然、チームはこの訴えを却下しました。すると辰己は、その間、すでに取得していた国内FA権を行使。他球団から見れば『やりたい放題』と映って当然です。
1月10日には、福岡県内でソフトバンクの山川穂高とともにトークショーに参加しましたが、今季に向け『(残留で)楽天だった場合、球場が狭くなるので20本ぐらいは打てると思う』と語っています。
たしかにフェンスを最大で6m前に出すようですが、昨季の不振に加え、キャリアハイでもシーズン11本しか打ったことがないわけですから、ずいぶんな大口をたたくと見られても不思議ではありません。
この時期になってもオファーがないのなら、楽天残留の可能性がもっとも高いでしょう。それをプライドが邪魔するならば、“就職浪人” の可能性すらあります」(スポーツ紙デスク)
似たような選手が多くなったと言われるなか、たしかに辰己の存在感は貴重だろう。だが「口は災いの元」という言葉もある。越年し、キャンプインまで1カ月を切ったなか、辰己に残された決断の時間は、そう多くはない。
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