
巨人・阿部監督
巨人・阿部慎之助監督が2026年の打線について語ったのは、2025年11月21日放送の『news zero』(日本テレビ系)でのことだった。番組内で新打線について聞かれ、「3番日本人、(岡本和真が抜けた)4番と5番は外国人にまかせる」と発言した。
「この時点では、新外国人となるボビー・ダルベックの発表はまだでしたが、獲得の目安はついていたのではないでしょうか。彼はメジャー通算47本塁打の右の長距離砲です。3番(砂川)リチャード、4番キャベッジ、5番ダルベックというクリーンアップの考えが、すでに阿部監督のなかで出来上がっていたのでしょう」(巨人担当記者)
このあとも阿部監督は、チームのコンセプトなどを積極的に発信する。だが、発言が思わぬ波紋を呼んだのは、12月13日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター60周年 名球会ラジオ』でのことだった。
来季に向けての熱いトークが繰り広げられるなか、注目される発言が飛び出したのは、4番・岡本の抜けた後について話題が移ったときだった。これまで4番を誰にも譲らなかった主砲がMLB挑戦となれば、チームにとっては大きな痛手となる。そのうえで、残された選手、新たに加入する選手たちに「競争」と「継続」を求めたのだ。
「もちろん競争というのは必ず必要ですし、(プロは)結果がすべての世界。とにかく結果を出し続けるしかない」と、まるで2012年以来遠ざかっている日本一に向けて、自ら活を入れているかのようだった。
さらに「育てると言っても、ジャイアンツの場合は勝たないといけない。育てると言ってたら、たぶん最下位になるんで。なんとか勝つためにこちらが考えている」とし、「そこをファンのみなさんも理解していただかないと。勝つためにやる」とファンへの要望も語った。
しかし、この発言に失望したファンは多かった。
「聞きようによっては、『勝つために育成を放棄している』と受け取られても仕方がないですね。たしかに、育てながら勝つというのは、どの監督にとっても永遠の課題です。でも、岡田彰布氏と藤川球児監督の新旧・阪神監督は実践してきましたから。
また、『ジャイアンツの場合は勝たないといけない』との発言に疑問を持ったファンも多かったようです。巨人は日本一の回数では断トツの22回。ただしV9は遠い昔の話ですし、最近の日本一は2012年まで遡らなければいけないわけですからね。いまの巨人は決して常勝軍団ではないので、『勝つために』という発言を『巨人の驕り』と受け取ったファンもいたようです」(巨人担当記者)
実は、阿部監督の「戦力アップは育成より補強」という考えに噛みついた “身内” がいる。前・巨人監督の原辰徳氏だ。
2026年元日に放送された「ニッポン放送ショウアップナイター60周年特別番組 『江本孟紀・原辰徳 プロ野球に60n! 新春放談』に出演すると、自身の後任に指名した阿部監督に、批判ともとれるメッセージを送っていたのだ。
話題が岡本の抜けた4番の話となると、原氏は「松井のいなくなったときには、僕も経験しているわけでね」と、松井秀喜氏がヤンキースに移籍して “4番不在” 問題に直面した2003年を回顧し、「4番を新外国人に頼るというのは芸がなさすぎますよね」と発言したのだ。
だが、2003年、松井が抜けた4番の穴を埋めたのは、争奪戦の末、ヤクルトから獲得したロベルト・ペタジーニだった。当然、原氏のコメントに対し、X上では《言いたいことはわかるがお前が言うなの典型》《FAと外国人頼みだった人が何言ってんだか》と大ブーメラン状態に。
年末年始にかけて、巨人新旧監督が見せてしまった世間とのズレ。2026年も「あまり期待できないな」と思ったファンは多いのではないか。
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