
6月21日にチュニジアと対戦する森保ジャパン
2026年1月4日、チュニジア・サッカー連盟は、同国代表を指揮していたサミ・トラベルシ監督が、双方合意のもとで退任したと発表した。
トラベルシ氏は2025年2月に2度めとなるチュニジア代表監督に就任。アフリカ予選グループHを首位で乗り切り、チームを北中米W杯に導いた。しかし、「FIFAアラブカップ カタール2025」でのグループステージ敗退に続き、「アフリカ・ネーションズカップ」でもベスト16止まりと結果がふるっていなかった。
「北中米W杯に導いたとはいえ、直近の2大会で期待を裏切ったことが響いているでしょう。退任が発表されたのがアフリカ・ネーションズカップ敗退の翌日だったことからも、合意の退任ではなく、解任だったという見方もあります。ただ、W杯本番まで半年余りの時期での解任は、異例のこと。それだけ追い込まれていて、このままではW杯で同組となったオランダはもちろんのこと、最近急速に力をつけてきた日本にも勝てないとの判断からだと思います。それだけ、日本を警戒しているということは間違いありません」(専門紙記者)
本番まで時間がないなか、当然次期監督の選出は急ピッチで進められた。
「監督候補として、バルセロナに所属し、オランダ代表のエースFWとしても活躍したパトリック・クライファート氏の名前が挙がったんです。ただ、選手としては素晴らしい実績を残していたとしても、監督としては優秀とは限りません。2025年にインドネシア代表監督に就任して、アジア最終予選で日本と戦ったことを覚えている方も多いでしょう。その際、オランダから帰化選手を多く集めたものの、0-6で大敗。このことを快く思っていないインドネシア国民は多いのです。そういう人物がチュニジア代表監督になるかもしれないということで、むしろ喜んだ日本代表ファンは多かったようです」(前出記者)
しかし、ことはそう思うようには進まなかった。チュニジアの次期監督には、クライファート氏ではなく、サブリ・ラムシ氏が就任したのだ。
この人物は、日本と関わりの深いことで有名だ。ラムシ氏は、現役時代はフランス代表でプレー。派手さはないものの堅実なプレーぶりに定評があり、監督にとっては使い勝手のいいプレーヤーだった。モナコ、インテルなど名門クラブでプレーし、パルマ在籍時には、中盤で中田英寿氏のサポート役として欠かせない存在だった。
指導者としては、2014年のブラジルW杯の一次リーグでコートジボワールを率いて出場した際、日本を2-1で下した経験を持つ。
「コートジボワール戦では、日本が本田圭佑のゴールで先制し、その後もチャンスを作るなど、勝つチャンスは十分にありました。そんな流れのなか、ラムシ監督は慌てず騒がずの姿勢を貫き、後半の勝負所で絶対的エースのドログバを投入。これで流れは一気にコートジボワールに傾き、日本が逆転負けを喫しました。試合展開を見極める能力に優れ、策士というイメージです。チュニジア系フランス人ということで、この“名称”は代表メンバーからもすんなりと受け入れられるのではないでしょうか。日本にとっては、厄介な人物が監督になったという印象です」(サッカーライター)
日本対チュニジアは、日本時間6月21日にメキシコのモンテレイで行われる。FIFAはこの試合を大会の歴代通算1000試合め、節目の一戦と伝えている。
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