
8年ぶりの日本人横綱となった大の里
いま、大相撲が熱い。連日、多くの観客が詰めかけ、満員御礼が当たり前。2025年までの2年連続、6場所全90日間の入場券が完売と、大盛況が続いている。
「コロナ禍が収まりを見せた2021年以降、じつは大相撲を支えたのは、世界各国から来る外国人のお客さんでした。北中米、欧州、南米からも来ていました。
朝稽古を見学してから会場に来るツアーも組まれ、大人気でした。一時は4割近くが外国人のお客さんということもあったほどです。
そうした流れが変わってきたのが、2025年くらいから。外国人も来ますが、日本のお客さんが多く占めるようになったんです」(スポーツ紙記者)
日本人の観客が戻ってきた最大の要因は、やはり日本人横綱の誕生だという。
「2024年1月31日、琴ノ若(後の琴櫻)が大関に、同年5月28日には大の里が横綱に昇進したことが大きかったことは、間違いありません。とくに日本出身の新横綱は、大の里の師匠で2017年初場所後に昇進した稀勢の里(現・二所ノ関親方)以来、8年ぶりのことでしたから。多くのお客さんが期待していました。
また、安青錦(あおにしき)の活躍も見逃せません。つねに一生懸命な相撲で観客を沸かせ、史上最速の14場所で大関昇進を果たしました。彼はウクライナ出身で、置かれている立場をファンも十分わかっているため、つい応援したくなると言います。このように人気力士が多数出てきたことが、相撲人気に一役買っています。
ところが、初場所8日めの天覧相撲では2横綱、2大関が総崩れ。『これで大丈夫か?』と心配することで、逆にお客さんも注目しているといいます」(同)
観客が増え、注目度がアップすれば、懸賞金の数が増えるのは必然である。日本相撲協会は1月10日、初場所15日間の懸賞申し込み総本数が、2025年9月の秋場所前の3108本を上回り、過去最高の3469本になったと発表した。
個人では、やはり大の里の人気が高く、375本でトップ。同じく横綱の豊昇龍が267本、琴櫻が200本となっている。
「懸賞金が増えることは、番付が下位の力士にとって、間違いなく大きなモチベーションになっています。前頭筆頭の義ノ富士は3日めに豊昇龍、4日めに大の里を破り、それぞれ懸賞金を50本、61本受け取りました。
懸賞金の力士の手取りは1本6万円ですから、2日間で111本、666万円を稼いだことになります。あまりの多さに片手では受け取ることができず、両手で拝むようにして受け取った姿が印象的でした。自身も『驚きでしかない』と語ったほどです。それもそのはず、幕内の月給は約130万円。2日間で、その5倍のお金を稼いだわけですから。
このように、懸賞金を多くかけられた横綱、大関に毎日、挑むわけですから、若手力士に話を聞くと『モチベーションがガンガンに上がってくる』ということでした。
だからこそ熱戦が繰り広げられ、それも大相撲人気につながっているのでは、と思います」(スポーツライター)
1月20日、9日めが終わって懸賞金トップは横綱・大の里。284本で1704万円となっている。ちなみに、横綱の月給は282万円だ。
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