ブルージェイズの入団記者会見に出席した代理人のスコット・ボラス氏(左)と岡本和真(写真・共同通信)
MLBの選手たちにとって、これほど頼もしい存在はいないだろう。敏腕代理人のスコット・ボラス氏のことだ。これまでまとめた大型契約は数知れず。現顧客もスーパースター揃いだ。
「ボラス氏は、とにかく選手の価値を最大限に引き出す大型契約にこだわり、長期の交渉をまったくいとわないので有名なんです。交渉期限が迫ることを怖がらず、選手や自身が求める契約内容に届かない限り、徹底的に交渉を続けます。リミットのギリギリで決まった選手も少なくありません。
交渉する球団にとっては、まさに “天敵” のような存在。過去には、いい選手であることは間違いないのに、ボラス氏が代理人を務めるために球団が手を引いてしまったことも数多くありました。
そして、あまりにも高額なお金を引き出すため、ついた異名は “吸血鬼” です。一方で、選手にしてみれば期待以上の契約に導いてくれるわけですから、これほど頼もしい代理人はいません」(現地記者)
3月から始まる2026年シーズンに向け、今オフも多くの契約をまとめた。
「西武からヒューストン・アストロズに移籍した今井達也投手は3年総額5400万ドル(約85億円)、巨人からトロント・ブルージェイズに移籍した岡本和真内野手は4年6000万ドル(約94億円)と、ともに好条件を引き出し、契約に導きました。
また、今オフのFA市場で上位にランクされていたアレックス・ブレイグマン内野手は5年1億7500万ドル(約262億5000万円)と大型契約に至っています。
ほかにも大物顧客は多数で、米ヤフースポーツによれば今オフだけで契約に至ったのは、総額9億6650万ドル(約1507億8000万円)を超えているとのことです。まだ交渉中の選手もいるため、10億ドル(約1560億円)の大台に乗る可能性も高いと言われています。
MLBにおける代理人の手数料は2~5%と人それぞれですが、ボラス氏ほどの大物ならば5%と言われています。つまり、今オフだけで約78億円を稼いだことになります」(同)
選手でもないのに70億円以上稼ぐことには驚かされるが、これは今年の話だけではない。
「2022年、吉田正尚はボストン・レッドソックスと5年総額9000万ドル(約123億9000万円)で契約しました。日本での最高年俸は前年の4億円でしたから、ボラス氏は年俸を6倍以上に引き上げたわけです。
これを皮切りに、次々と大型契約を成立させ、その結果、総額は11億8300万ドル(約1617億2200万円※金額は当時のレート)だったと言われています。
となれば、2022年にボラス氏が得た手数料は、軽く80億円を超えたわけです。例年数十億円は稼ぐ、とんでもない力量の持ち主だということです」(スポーツ紙デスク)
御年73歳となったボラス氏だが、その “剛腕” ぶりは、いささかも衰えを感じさせない。
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