ダルビッシュ有
うれしいニュースが飛び込んできた。サンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有投手が、3月開催の第6回WBCに向けた侍ジャパンの事前合宿にアドバイザーとして参加するというのだ。合宿は宮崎で2月14日から始まるが、ダルビッシュの参加時期は現在調整中とのことである。侍戦士たちにとって、これほど心強いアドバイザーはいないだろう。
「2023年の前回大会の時も、ダルビッシュは宮崎合宿にMLB組でただ一人、参加しました。選手と積極的に交流するなど、すぐにチームに溶け込み、練習が終わると、自然と彼の周りには投手陣が集まりましたね。ボールの握り方から投げ方まで、連日のように“ダルビッシュ教室”が開かれていました。今大会と前回大会にどちらも選出された投手が多いので、選手らの“潤滑油”としてチームに貢献できるでしょう。
ダルビッシュは、昨年11月に右肘の内側側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたため、今季は全休の予定です。そのためアドバイスに専念できることも、“怪我の功名”となるかもしれません。何しろ前回大会では自身の調整以外にもやることが多く、自身の仕上がりが遅れてしまったという苦い経験がありますから」(スポーツ紙記者)
アドバイザー就任で話題のダルビッシュだが、折しも、自身の去就でも世間を騒がせている。
1月24日(日本時間25日)、地元紙『サンディエゴ・ユニオン・トリュビューン』が、ダルビッシュが2028年まで残っている契約を破棄して、現役を引退する意向を固めたと報じた。しかし、この報道を受けて、ダルビッシュ本人はXに《契約を無効にする方向に傾いていますが、パドレスと話し合わなければならないことがまだたくさんあり、細かい詳細はまだ決まっていません。私はまだ引退を発表しません》(原文は英語)と “意味深” な投稿をおこなったのだ。
「今季はリハビリに専念することが既定路線であるため、突然の契約破棄報道に驚いた人も多かったでしょう。パ軍との契約は2028年まで残っていますが、もし契約を破棄するのであれば、残りの契約分となる4300万ドル(約66億7000万円)の放棄を意味します」(現地記者)
さらに後追い報道では、ダルビッシュが契約破棄を望むのは「パ軍のチーム状況を汲んでのこと」という見方まで出てきている。
「じつは、パ軍のチーム事情が深刻なんです。財政難に陥っており、昨年末ごろから球団の“身売り”報道もたびたび報じられています。エース格のディラン・シース投手がFAとなっても引き止めなかったですし、チームの“顔”であるフェルナンド・タティスJr.の放出まで噂されたほどです。
そうしたチームの苦境を考慮し、ダルビッシュは今年1年間は投げられないし、2027年からの2年も活躍できる保証がないと考え、自ら契約を破棄することで、財政難を助けようとしているのではないか、ということなんです。2023年に6年1億800万ドル(約167億4000万円)で契約延長した際には『(42歳となる)6年後まで契約してもらえるとは思っていなかったし、パドレスには感謝しかありません』と語っていましたからね。それゆえ、球団への“恩返し”と思っての年俸を返上しても不思議ではありません。実際、2024年シーズンには、満足に投げられず、しかも家族に関する個人的な事情もあり、自らメジャー40人枠から外れ、その分の約400万ドルを手にしなかったという“前例”もありますから」(現地記者)
自身のキャリアについての決断も気になるところだが、まずは日本のWBC連覇に向け、宮崎合宿でその貴重な知見を若き侍たちに伝授してほしい。
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