
オリオールズの菅野智之(写真・アフロ)
悲願だったMLBのマウンドに立ち、ボルティモア・オリオールズのローテーションを1年間守り通した菅野智之。ルーキーイヤーの成績は、30試合すべてで先発し、10勝10敗、防御率4.64をマークした。
「35歳でのMLBデビューでしたので、こちらでは “オールドルーキー” として注目されました。全盛期に比べ、スピードや球威は落ちていたようですが、制球力はMLBでも屈指と称されました。
前半戦では、8勝するなど “エース級” の活躍でした。チームは極度の不振だったこともあり、昨年の夏には今季に向けてのチーム改革に着手し、菅野一人で有望株数人とのトレードを画策したことも。それだけ高く評価された、ということなんです。
最終的には勝敗で貯金を作れませんでしたが、1年間ローテーションを守ったのは彼だけ。素晴らしい1年めだったと思います」(現地記者)
ところが、オリオールズでFAになると、次の移籍先が決まらないという状態が続いている。
「“オファー待ち” の最大の理由は、昨季の前半戦と後半戦の成績の違いにあります。オールスター前までの前半戦では18試合に先発し、計99回1/3を投げ、7勝5敗、防御率は4.44と評価すべき成績となりました。なぜならチームはア・リーグ東地区の最下位に沈んでおり、援護点があまり期待できないなかでの成績だったからです。
ところが、後半戦になると痛打されることが多くなりました。制球力の高さを逆手に取られ、早いカウントからストライクを積極的に打たれました。とくに奪三振率が落ち、黒星が先行していったのです。このことが各球団にとって引っかかっている点のようです。
それでも年が明け、徐々にではありますが移籍先の候補が見えてきました。それは補強が進まない下位球団のアスレチックスやワシントン・ナショナルズです。となれば、援護に関しては昨年同様あまり望めないわけですから、成績が下がることは十分に考えられます。そのあたりを菅野本人はどう考えるかでしょう」(同)
菅野本人は日本でのプレーを「考えていません」と語っているが……。
「もしMLBでいいオファーがなければ、新チームの第一候補は巨人でしょう。阿部慎之助監督にとっては、願ったり叶ったりですよ。なにしろ巨人のローテーションで決まっているのは、山崎伊織くらいですからね。彼が戻ってきてくれれば、阿部監督にとっても心強い存在になることは間違いありません。
ただ、菅野にとっては退路を断ってのMLB移籍でしたから、『もう一度巨人で』という気持ちになれるかどうか。本人にとっては望むことではないでしょう」(巨人担当記者)
“混沌” の様相を呈してきた菅野の去就。すでに宮崎でおこなわれるWBC強化合宿に参加するプランが浮上しているというが、はたして移籍先は見つかるのか──。
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