
野球日本代表「侍ジャパン」に合流した大谷翔平
3月5日の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)開幕に向け、各国の陣容が発表されるなか、スーパースターの辞退が相次いでいる。
そんななか、今オフにFAでロサンゼルス・ドジャース入りした現役最強クローザーであるエドウィン・ディアス投手が、プエルトリコ代表として参戦することが、2月2日(日本時間3日)、発表された。
辞退者が増えるなか、彼の参加は喜ばしいことだが、母国プエルトリコでは非難の声もあがっているという。なぜなのか。
「実は、プエルトリコ代表のキャプテンを務める予定だったフランシスコ・リンドーア内野手(ニューヨーク・メッツ)、カルロス・コレア内野手(ヒューストン・アストロズ)と内野陣のキーマン2人が辞退に追い込まれました。
その理由は、保険の問題です。過去に複数回の手術歴があったり、前年シーズンに60日以上負傷者リスト(IL)に入ったりした選手は、保険適用が難しく、加入できなかったのです。そこでリスクを回避するため、この2人は辞退することになりました」(現地記者)
選手の大会出場を可否を左右する保険だが、ディアスには認められた。
「それで、現地プエルトリコでは、ディアスに保険が降りるのに、なぜリンドーアらに降りないのか、と疑問が渦巻いているのです。プエルトリコ代表自体、WBCを辞退するのではないかと騒がれているほどです」(スポーツ紙記者)
ディアスは、2023年の前回大会で深刻なケガを負った過去がある。
「プエルトリコ代表はドミニカ代表に勝利し、準々決勝進出を決めました。その試合で、9回のマウンドに上がったディアスは、右膝蓋(しつがい)腱を断裂。ニューヨーク・メッツに加入したばかりだったものの、2023年シーズンを全休となった苦い過去があります。
当時、ディアスはメッツと3年総額158億円で契約したばかり。しかし、保険のおかげで、メッツはディアスが欠場した期間の年俸分の金額を受け取ることができました。
ただ、金額が金額だけに、この件で保険適用のハードルが高くなったことは事実です。過去のケガや手術歴は慎重に審査される。少しでもケガの疑いがあれば、適用されないことにもつながります。
そのきっかけを作ったのがディアスだっただけに、彼が選ばれたことを快く思わない選手がいるのは間違いない。要するに、ディアスが大ケガをしたせいでほかの選手の審査が厳しくなったのに、本人は出場するのか、というわけです」(前出記者)
これについて現地記者は「保険適応の基準があいまいな点こそ問題だ。ケガの重さから言ったら、保険が降りないのはむしろディアスでしょう。いくら3年前とはいえ、1年間試合に出られなかったわけですからね。基準をしっかり設けないと、今後も揉めるはずです」と語る。
ド軍で大谷のチームメイトのミゲル・ロハス内野手は、ベネズエラ代表としてWBC出場を熱望していた。今季が現役ラストシーズンでもあるからだ。しかし、彼に保険は下りなかった。
「今大会から保険適用に新規定が加わり、37歳になると保険適用外となりました。彼は2月24日に37歳となるため、決勝日の22日前に適応外になってしまいます。
MLBのスター選手が集まる大会ですから、こうした厳しいハードルがあるのは仕方ないことですが、主力を出せないプエルトリコ国民からすればたまったものではない。全力を出しきることができない以上、心の底から応援できるのかどうか」(同)
WBCの運営そのものに、大きな課題が出ているわけだ。
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