
バスケットボール男子日本代表新HC就任を受け、取材に応じた八村塁(写真・共同通信)
日本バスケットボール協会(JBA)の動きは早かった。2月2日にトム・ホーバス日本男子代表ヘッドコーチ(HC)との契約終了を発表。JBAは「今後の代表強化に関しての方向性の相違によるもので、個人の責に帰すものでは無く、JBAとしての今後の方針に沿って総合的に判断し、契約終了の決定に至りました」と、契約終了の理由を語った。
その翌日には会見を開き、ホーバス氏の後任には、B1琉球ゴールデンキングス監督の桶谷大氏が就任すると発表したのだ。
「JBAはホーバス氏について、契約終了と発表していますが、事実上の解任ですね。その大きな要因のひとつが、ホーバス氏とエースである八村塁との確執にあったことは周知の事実です。会見で島田慎二JBA会長は、『(2人の確執が契約終了への)直接的な影響はなかった』と否定していますが、この問題を長引かせずに、火消しの意味でも早く後任を発表したかったのでしょう」(バスケットボールライター)
今後、注目されるのは、なんといってもパリ五輪後、代表の試合に出ていない八村が招集されれば応じるのか、という点だ。
「ホーバス氏と八村の関係は、『修復は無理だろう』とさえいわれていました。その点から考えると、ホーバス氏が事実上の解任となったいま、八村の代表復帰の望みは出てきたと見られていました。
ところが、後任が桶谷氏ということで、やや雲行きが怪しくなってきたのではないか、と言われています。なぜなら八村が2024年11月、ホーバス氏を批判した際に『(後任は)男子のことが分かっている、プロとしてもコーチをやったことがある、代表にふさわしい人になってほしかった』と、世界基準の指揮官の就任を求めていたからなんです。
たしかに桶谷氏は、琉球で数々のタイトルを獲得した名将ではあります。しかし、それは日本の舞台に限ったことです。八村が求めてきたプロの世界(NBA)や国際舞台での指揮経験に値するかと考えれば、残念ながら疑問符がつきます。そう考えると、八村の思いはJBAに届かなかったのかもしれません」(同前)
ましてや、代表HCとなれば海外遠征も増える。仕事量も多いなか、桶谷氏は琉球との兼任で率いており、八村がどう受け取るかは不明瞭だ。Xでも、疑問を投げかける投稿が多い。
《琉球ゴールデンキングス監督の桶谷大氏は八村の言うところの世界基準なのか?》
《桶谷HCが悪いわけじゃなくて、国内リーグを指揮しながら今月末の国際大会の準備と指揮しなさいって負担かけすぎでは…また日本のバスケが暗黒期に入らないと良いな…不安しかない…》
新HC就任を受け、八村も2月3日(日本時間4日)のブルックリン・ネッツ戦後に取材に応じたが、歯切れは悪かった。
「(いまは)NBAのシーズンに集中している」としたうえで、HCが変わったことには「詳細は聞いていない。シーズンが終わってから聞いていきたい」とした。
「また、桶谷新HCの印象については『日本人として高いレベルでやってきたひとり。あまり面識はないけれど、そういうふうに聞いている』と述べるに留めました。ただ、代表については『すごい思いがある。そこは変わらず』と語ったことだけが、救いですね。
いずれにせよ、JBAの力量が問われる場面です。もしこれで八村が復帰しなかったら、何のためにホーバス氏をクビにしたのか。世界的監督を連れてくることもできない協会として、運営能力にも疑問が出てしまいますから」(前出・バスケットボールライター)
はたして八村の選択やいかに……。
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