ミラノ・コルティナ冬季オリンピック(写真・JMPA)
2月8日(現地時間)、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート団体で、日本代表が銀メダルを獲得した。金メダルとなった米国代表まであと1点という熱戦となり、その白熱した試合展開から現地は大盛り上がりとなった。
しかし、「会場の設備が残念ですよね」と眉をひそめるのは、何度も五輪の取材を経験しているベテラン記者だ。
「いままでのオリンピックのプレスルームには、軽食やお菓子が置かれていましたが、ミラノにはないんです。もちろん、無料の提供品なので文句は言えませんが、お茶類しかないのは少し寂しいですね。ほかにも、以前は『○○五輪』とプリントされたリュックが配布されていたのですが、前回のパリ五輪に引き続き、今回もないそうです。荷物がたくさん入って便利だったのですが……。ミラノ五輪は“金欠”というイメージです」
たしかに、複数のスタジアムを行き来するも、軽食が置かれているのは目にしない。何ならお茶類すら手に入らない会場もある。
開幕前には、アルペンスキー会場に観客を運ぶケーブルカーの建設遅れや、アイスホッケー会場のリングが規定より短い、といったトラブルが発生していたミラノ五輪。冒頭のフィギュアスケート団体の表彰式では、表彰台で選手らのスケート靴のブレードが刃こぼれを起こし、今後の競技に影響を与える可能性が出たとの報道もある。
とはいえベテラン記者によると、この手の“トラブル”は過去に何度もあったという。
「覚えているのは、2014年のソチ五輪ですね。開幕前にメディア村に到着すると、シャワーしかない部屋に通され、そこで一夜を過ごす羽目になりました。数日経つと、バスタブが追加されてお風呂に入れるように。極めつきは、滞在して1週間ごろのある日、取材を終えて帰宅すると、朝まで壁だった部分に窓が設置されていたんです。これにはどこか不安になりました。
ほかにも、ソチ五輪の会場のトイレは、開幕までに工事が間に合わず、横並びの個室を隔てる壁ができていませんでした。当然、横の人から丸見えで、誰も使いませんでしたよ(笑)」
ミラノ五輪は、莫大な資金の投資や環境破壊に一石を投じるべく、五輪の持続可能性を掲げ、史上初めての複数都市開催となった。新しい会場などをほとんど建設せず“エコ”ではある。その影響が、取材現場にも及んでいるようだ。
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