
ミラノ五輪の開会式に参加した日本代表選手たち(写真・JMPA)
ミラノ・コルティナ五輪は、92の国と地域から約2900人が参加。開会式は史上初となる4会場で同時におこなわれるなど、画期的な大会としても認知されたようだ。また、聖火もミラノとコルティナの2会場で点灯された。
日を追うごとに日本のメダルも増え、国内では徐々に盛り上がりを見せ始めている。だが、現地では多くの問題が発生していてーー。
「そもそも、開会式から“問題”が起きましたね。メイン会場となったACミランの本拠地であるサン・シーロスタジアムには空席が目立っていました。客の不入りは、一にも二にもチケットが高過ぎるということですよ。
開会式で最も安価なチケットでさえ260ユーロ(約4万8000円)もします。夏冬合わせて多くの五輪を取材してきた外国の記者も『客が70%ほどしか入っていない開会式は初めて見た。異常な光景だった』と驚いていましたから。
当然と言えば当然ですが、競技が始まってもチケット代の高さは異常なほどです。日本が銀メダルを獲得したフィギュアスケートの団体でも最安値で280ユーロ(約5万2000円)もしますからね。空席が目立ってもしかたないことだと思います」(スポーツ紙記者)
また、選手にとっての勲章であるメダルの破損事件も相次いでいる。最初はメダルをぶら下げるリボンが外れてしまう事案だったが、落としてメダルが傷つくことがあり、ついには真っ二つに割れることも。被害者は女子スキー距離複合で銀メダルを獲得したスウェーデンのエバ・アンデション選手。「メダルが雪の中に落ちて真っ二つに割れてしまった」と話している。
ただ、メダルは破損しても、イタリアの造幣局が交換に応じるということなのでまだいいが、別のミスは見逃すことはできない。被害者はフィギュアスケートの日本代表の面々だった。
「2月8日(日本時間9日)、団体戦で銀メダルを獲得した日本代表メンバーが表彰台に登壇するときに“事件”は起きました。選手がスケート靴を置く表彰台の上面がブレードを保護する形になっておらず、むしろ傷つけるような状態だったのです。表面に凹凸があり、しかもざらざらとしたアスファルトのような状態。それでも仕方なく登壇した選手たちのブレードは刃こぼれを起こしてしまいました。
登壇する前から、日本の多くの選手が『ここに上がっても本当に大丈夫なのかな』と不安に思っていたようです。その不安は的中してしまいましたが、日本代表チームには研磨のスペシャリストである日下匡力氏が帯同していて、リペアをおこなったようです。また、ペアの木原龍一選手はスペアのスケート靴を履いての登壇だったので、事なきを得たと語っていました。
ただ、選手にとってスケート靴のブレードは、侍にとっての刀に例えられます。そのぐらい大切なものなんです。日本スケート連盟は国際スケート連盟(ISU)に報告し、日本オリンピック委員会(JOC)を通じて、大会組織委員会に抗議しました。大会組織委員会も正式に謝罪していますが、一つ間違えれば、取り返しのつかないことになっていた可能性もあります」(同前)
日ごとに表面化する問題点について大会組織委員会は、「生じた不便について謝罪し、すべてのアスリートにとって可能な限り最高の条件を確保するという約束を改めて表明する」と表明しているが、不安は尽きない。
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