
真剣な表情で指示を出すフォルティウスのスキップ・吉村紗也香(写真・共同通信)
ミラノ・コルティナ五輪で、出場国10カ国総当たりで雌雄を決するカーリング女子。日本女子代表(フォルティウス・世界ランク5位)は、5試合を終えて1勝4敗と予選リーグ9位。4位までに与えられる予選突破と、3大会連続でのメダル獲得に向け、後がない状況に追い込まれている。
「日本は2月14日(日本時間15日)、優勝候補筆頭のスイス(同1位)に7-5と逆転勝ちするなど、見せ場は作っています。しかし、ほかの試合では大事な場面でのミスショットが続き、非常に苦しい戦いが続きます。残りは4戦ですが、ひとつも負けられません。もし負けるようなことがあれば、彼女たちが公言していた『金メダルを目指す』どころか、予選突破も絶望的になります。それは今大会での敗退のみならず、チーム存続の危機に陥るということになりますね」(スポーツ紙記者)
カーリング女子日本代表は、1998年の長野五輪から8大会連続で出場中。当初は世界の壁に跳ね返されてきたが、2018年の平昌五輪で『ロコ・ソラーレ』(当時のチーム名はLS北見)が銅メダルを獲得した。続く2022年の北京五輪でも同チームが銀メダルを獲得し、カーリングは一躍、日本でも人気スポーツの仲間入りを果たした。
「ロコ・ソラーレが活躍すればするほど、ライバルチームであるフォルティウスの活躍の場はなくなっていきました。国際舞台に出れませんからね。
4年前に北京五輪の出場権を逃した際には、メインスポンサーだった北海道銀行が契約を打ち切りました。北海道銀行は、活動資金として約5000万円を拠出し、支えてきたので、そのお金が一気に消えてしまったことでチーム存続の危機に陥ったのです。このころは、選手が貯金を切り崩して海外遠征の渡航費に当てていたと聞いています。
その後、チーム関係者や選手自らがスポンサー探しに奔走し、活動資金を集めました。しかし、かつての北海道銀行とは違い、集まったスポンサーは個人や中小企業、病院などで、大手企業ではありません。20以上のスポンサーが集まったのですが、活動資金としては到底、足りませんでした。そこで、クラウドファンディングで1000万円以上を集めたのです」(同前)
ミラノ・コルティナ五輪には何とか漕ぎ着けたが、今後を考えると、ひとつでもふたつでもスポンサーはほしいところ。それも、かつてのような大手企業なら、財務が安定する。
「そのためにも今回の五輪は、活躍しなければいけない場だったのです。基準となるのはロコ・ソラーレでした。2大会連続で銅、銀とメダルを獲得していますから、少なくとも銅メダルはほしいところです。
また、彼女たちはハーフタイムの際の“もぐもぐタイム”が注目され、大会中から『食べているお菓子はどこで買えるのか』といったことも大きな話題となりました。
しかも、チームメート同士の会話に出てくる『そだねー』は『現代用語の基礎知識選 2018ユーキャン新語・流行語大賞』で年間大賞にも輝いたのです。まさに成績だけでなく、彼女たちは時の人として多大なインパクトを残しました。
では、フォルティウスはどうかというと、このままでは予選落ちは確実。しかもインパクトも何ら残していません。大企業によるメインスポンサーの獲得どころか、いまついているスポンサーが撤退する可能性すらあります。不況で、どこも苦しいですからね。これからの一投一投は、チームの存続をかけたものになります」(スポーツライター)
追い詰められつつあるフォルティウス。はたして結果を出すことはできるのかーー。
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