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「大谷翔平は投げない」WBC日本代表 “連覇最大の敵” はドジャース・ロバーツ監督…二刀流 “待った” の裏に「アメリカ代表監督」の野望

スポーツ 記事投稿日:2026.02.21 06:00 最終更新日:2026.02.21 06:34

「大谷翔平は投げない」WBC日本代表 “連覇最大の敵” はドジャース・ロバーツ監督…二刀流 “待った” の裏に「アメリカ代表監督」の野望

スター選手との関係性を作るのがうまいとされるロバーツ監督だが……(2025年4月、写真・共同通信)

 

「(投げないことは)変わらないと思う。可能性はゼロじゃないけど、本人にとって最善は何かをみんなで慎重に見て、ゆっくり積み上げている」

 

 2月13日(日本時間)、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)は、アリゾナ州スコッツデールで開催されたメディアデーに参加。かねて明言していた、大谷翔平(31)がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で登板しないことに、あらためて言及した。

 

「2月6日、WBCの主催者側が発表した日本代表の登録メンバーによると、大谷のポジション登録は投手ではなく、指名打者でした。2023年の前回大会では『二刀流(Two-Way Player)』と登録されていたんですがね。

 

 前回大会では、投手登録ではない選手の投球には制限がありました。同様の規定が続くとみられる以上、大谷は今大会、マウンドに上がることができないと思います。今回のロバーツ監督の言葉は、それに関してダメ押ししたということですね」(現地記者)

 

 大谷自身は、2月14日のメディア対応で「今の段階だと正直難しいのかなと納得しています」と話しているが、スポーツ紙記者はこの決定を、「日本代表には非常に痛い」と語る。

 

「井端弘和監督は準決勝、決勝では前回大会のように大谷を抑えに起用するつもりだったようです。だからこそ、昨季のセ・パのセーブ王である松山晋也(中日)と杉山一樹(ソフトバンク)を選ばなかったわけです。 

 

 井端監督の目論見は大きく崩れ、大谷が投げることに強く反対していたロバーツ監督に対しては、怒りにも近い感情があるのではないでしょうか。WBC連覇に向け、まさか大谷の身内から “最大の敵” が出てくるとは思いもしなかったはずです」

 

■私以上に五輪監督にふさわしい人は

 

 そのロバーツ監督は、ある野望に向かって突っ走っているという。それは、2028年のロサンゼルス五輪で復活する野球のアメリカ代表監督だ。

 

「現地紙の取材を受けたロバーツ監督は、『私はオリンピックのチームを指揮したい。私はここで学校(UCLA=カリフォルニア大ロサンゼルス校)に通い、現在は(五輪開催地にフランチャイズのある)ドジャースを指揮している。考えるまでもないことだ。私以上にふさわしい人はいない』と代表監督に名乗りを上げたんです」(前出・現地記者)

 

 五輪出場はロバーツ監督にとって、選手だったころからの目標だった。

 

「彼は選手時代、1999年にパンアメリカン大会のアメリカ代表に選ばれ、翌年のシドニー五輪代表の有力な候補でした。ところが、五輪前にメジャーに昇格したため、五輪出場はあきらめざるを得なかったのです。

 

 当時、五輪に参加するのは3Aクラスの選手に限られていましたから。選手としてかなわなかった夢を監督として、と強く思っているようで、この発言につながったのでしょう」(同前)

 

 ロバーツ監督の野望実現までの青写真はこうだ。

 

「今季、MLBで大谷にシーズンを通して二刀流で活躍してもらい、3連覇して箔をつけたいのでしょう。そのうえで、満を持して五輪監督に就く腹づもりなのです。しかも、今回のWBCで日本代表に米国が勝ち、優勝すれば申し分なし。そんな最強チームを次に率いるのは自分だ、というわけです」(同前)

 

 そんなロバーツ監督に、追い風が吹いている。彼が “大谷は投げない” と発言した同日、オーナー会議に出席していたMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は会議終了後、報道陣の取材に応じた。

 

「前回話し合ったときと比べて、私たちは合意にずいぶんと近づいたと思う。選手会とまだいくつかの課題を解決しないといけない。2028年ロサンゼルス大会に向けて機運が高まっているように感じている。私たちは、これらの課題を乗り越えられると思う」

 

 これまで五輪へのメジャー選手の出場は避けられてきたが、今回、選手会との話し合いで、選手起用に制限がなくなることに近づいていることを示唆したのだ。

 

 ここまでくると、すべてがロバーツ監督の思いどおりに進んでいる感じもするが、MLBに詳しいスポーツライターは、「そううまくいくとは限りません」と語る。

 

「昨季はレギュラーシーズンで4年連続のナ・リーグ西地区優勝に導いたにもかかわらず、アメリカでのロバーツ監督の評価はけっして高くはないんです。

 

 全米野球記者協会が選出するナ・リーグの最優秀監督賞の最終候補3人にすら入りませんでした。4連覇にも『適切な采配がなく、ベンチに座っているだけ』『選手の力量で勝った』というのが、ファンや記者たちの共通認識なんです。

 

 なので、彼がアメリカ代表監督に名乗りを上げても、冷ややかな目で見られているのです」

 

 大谷の日本代表での起用方法に「待った」のイチャモンをつけたロバーツ監督。だが、自分勝手な野望の実現には、思いのほか高い壁が立ちはだかっているようだ。

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出典元: 週刊FLASH 2026年3月3日・10日合併号

著者: 『FLASH』編集部

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