
ファン感謝デーに登壇する羽月隆太郎被告
広島東洋カープの首脳陣にとって痛恨の極みと言うほかない。1月27日、同球団の羽月隆太郎被告が、“ゾンビタバコ”と呼ばれる指定薬物の「エトミデート」を使用したとして医薬品医療機器法違反の疑いで広島県警に逮捕された。
「逮捕のきっかけは、12月16日に広島県内の自宅から“様子がおかしい”という通報を受けて警察がかけつけたと報じられています。また一部では、通報をしたのは公表していない羽月の“妻”ではないかとも言われています」(社会部記者)
羽月被告は、広島カープ期待の星だったが、2月17日に起訴されると、24日に球団から契約解除を言い渡されることになった。
「羽月被告は、スポーツの名門校である鹿児島・神村学園出身。野球部で活躍し、2018年のドラフトで広島から7位指名を受けプロ入りしました。168cmの小柄ながら、確かなバッティングと50m走で5秒7を記録したほどの脚力を持つ俊足巧打の内野手です。その脚力を活かし、外野手もこなせます」(スポーツ紙記者)
高卒7年目の昨年は自己最多の74試合に出場し、打率.295、チームトップの17盗塁をマークしていた。
「昨季は、途中から試合に出場することが多かったなか、17盗塁は立派な成績です。次世代の“走る広島”の象徴としても期待が大きかったんです。昨季は計27試合にスタメン出場していました。広島の二塁手と言えば、常人離れした守備力で長らく菊池涼介がポジションを譲りませんでした。ただ、今年3月11日で36歳となるため、年々パフォーマンスは落ちていました。その後継者の一番手が羽月だったのです。
スタメンでもベンチスタートでも、使い勝手のいい選手。終盤に試合を決める代走の役割もこなせましたし、まだ25歳。広島首脳陣は大きな期待を持って育ててきただけに、ショックは隠せません」(同前)
2月18日に保釈された羽月。若き才能を断たれた彼はなにを思うのか、本誌は初公判を控える3月上旬に、羽月本人を直撃した。
――FLASHです。
「はい……」
――12月16日に通報した人は家族なのでしょうか?奥様でしょうか?
「捜査情報に関することはお答えできません」
――今はどのような生活を?今後の生活についてはどうお考えですか?
「すみません、お答えできません」
――球団関係者でほかに「ゾンビタバコ」を使用していた方はいるのでしょうか?
「僕の口からはお答えできません」
と頑なに口を閉ざす羽月だったが、「球団に対してどう思うか」を問うと、
「非常に自分の身勝手な行動が迷惑をかけてしまって申し訳ないと思っています」
と肩を落としたのだった。どれほど反省しても、失ったものは取り返せない――。球団関係者は「羽月には同情できる点もある」と指摘する。
「彼は長年、不眠症に苦しんできました。特に一軍にあがってからは、万全の体調にしなきゃいけないので、悩んでいたんですよ。するとある時、知り合いに『これを使えば眠れる』『CBDみたいなものだよ』『ドーピングにも引っかからないし、実際に吸って試合に臨んでいる選手もいるよ』と言われて、電子タバコのようなものを渡されたそうですよ。実際に使ってみたら本当に熟睡できた。でも結果的にそれが“ゾンビタバコ”だった。周囲で使用していた人もいたので、まさか違法とは知らなかったと落胆していました」(球団関係者)
さらに羽月の知人もこう言って首を傾げる。
「羽月はもともと『体に悪いから』と言ってタバコを吸いませんでした。そんな彼が電子タバコのようなリキッドを入れて吸うものを持っていたので、聞いたら『よく眠れる』と言っていました。12月16日には任意で警察署に行きましたが、『エトミデート』という言葉すら知らないようで、出てこなかった。自分で購入したこともなかったそうです。
もちろん、プロ野球選手なのだから、自分の体に入れるものぐらい慎重に調べるべきだし、知っておくべきでしょう。ただ、彼に使用を勧めたうえにゾンビタバコを渡した野球関係者がいるのも事実。もしかしたらほかにも羽月みたいな人が球界にいるのかもしれないと思ってしまいます。彼だけが責められるのは少しおかしいと思います」
球界で汚染が進んでいるのだとしたら、“トカゲのしっぽ切り”で済むはずもないが……。
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