
桑田真澄
3月8日、昨季まで巨人2軍監督を務めていた桑田真澄氏が、情報番組『サンデーモーニング』(TBS系)のスポーツコーナーに“ご意見番”として登場した。WBCなどの解説をした後、桑田氏が2月に訪れたドジャースのアリゾナキャンプの映像が流れた。
「VTRでは、桑田さんがロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希と対面する場面がありました。佐々木はこれまでOP戦で3回登板していますが、計3回1/3を投げ、5四球、7失点と結果を残せていません。そこで桑田さんが「何か悩みがあるの」と尋ねると、佐々木は、『技術的なところで、ここ2年よくなかったクセが抜けきらないんです。(ド軍からの要求で)スライダーを投げたりしたのもあって、こういうふうになって』と吐露しました。
佐々木のピッチングスタイルは、160km超えのストレートと、わかっていても打てないスプリットの2つの球種による組み立てが中心。しかし、MLBで長く先発として投げ続けるならば、『球種が足りない』というのがド軍の結論でした。そのためスライダーを投げ始めていたところ、フォームが崩れてしまい、なかなか結果につながらなかったようです」(スポーツ紙記者)
苦しむ若き右腕に対し、桑田はシンプルな助言を与えた。「真っすぐとフォークを軸にした方がいいと思う。(球種を)増やすとなんか簡単に抑えられるっていう人もいるし、そう思うんだけど、僕は、(佐々木は)増やさない方がいいタイプだと思う。(スライダーなどは)気晴らしに投げる程度で、真っすぐ、フォークのピッチャーだと思う。その方がバッターは嫌だと思うな」と語りかけたのだ。
大先輩の言葉を受けた佐々木は「ようやく正解を聞いた」とばかりに晴れやかな表情を見せ、「はい、増やさないです。そんな器用じゃないんで」と答えた。桑田の助言は投げ終えたときの左手のグローブの使い方にも及んだ。最後に、佐々木は「ありがとうございました」と礼を述べ、桑田氏による“お悩み相談室”は終わった。佐々木にとってどれほど貴重な時間だったかは、その後の練習での表情、ブルペンでボールの勢い、グローブの使い方などを見れば一目瞭然だった。
Xでも桑田氏への称賛の声が多数寄せられている。
《アドバイス受けた後、ブルペンでも身に着けるべくフォームの確認してました。今後の姿が楽しみに》
《素人だけど、左グラブの使い方で鞭の振り方を例にした説明には「なるほど」とうならされた。 こんなに理屈を分かりやすく説明できる桑田がプロ球団から投手コーチとして呼ばれないのは驚きだ》
番組内で見せた桑田氏の“らしさ”はこれだけではなかった。司会の膳場貴子アナから「今年の巨人は?」と振られると、「優勝してもらいたいんですけどね」と答えるに留まった。続けて「先ほど、アリゾナ州にある世界最先端のトレーニング施設『ドライブライン』の話が出ましたけど、ジャイアンツって2024年、素晴らしい研究とラボを作ってくれたんですよね。あそこに負けないぐらいの設備がありますので、どうかこのラボをフル活用して、選手たちの育成に使ってほしいなと思います」と提言した。
さらに、「やっぱり昔ながらの練習…がちょっと主になってますので。やっぱり今の時代にそった最新のトレーニングをしてもらいたいなと、僕は個人的には思いますけどね」と“時代遅れ”の練習に、“ダメ出し”することを忘れなかった。
巨人が、これだけの理論派を手放した理由がいまだにわからない。
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