
巨人の阿部慎之助監督
2年ぶりのセ・リーグ制覇、2012年以来の日本一奪回が至上命令の巨人。オープン戦は3月17日の時点で7勝4敗1分け。12球団で4位と、まずまずの成績を残している。
ただし、「心配な点は多い」と巨人担当記者は語る。
「チーム成績はまずまずも、個人に目を向けると得点が少ない点は気になります。12試合で30点にとどまっています。日ハムと並んで勝率トップの横浜DeNAは13試合で57点あげていますからね。得点不足の最大の要因となっているのが、ホームラン数です。現時点で4本ですが、初ホームランは7試合めと、まさにチームは“ホームラン欠乏症”に陥っています。これまで4番として打線を支えていた岡本和真内野手がトロント・ブルージェイズに移籍し、坂本勇人内野手、丸佳浩外野手が30代後半になりましたからね。
また、春季キャンプ前に阿部慎之助監督がクリーンアップとして期待していたボビー・ダルベック内野手もわずかに1本で、二塁打、三塁打はゼロと、助っ人としての役割をとうてい果たせていません」
では、ここ数年安定している投手力はどうなのか。
「今季、ローテーションの柱として15勝以上の勝ち星を期待されていたのが、右腕エースの山崎伊織でした。ところが、右肩のコンディション不良で15日には3軍の故障班への合流となりました。現在はキャッチボールすらできない状態で、本人も『いつ復帰できるかまったくわからない』と語っているほどです。長期離脱の可能性すらあります」(同前)
山崎は昨季、開幕から36イニング連続無失点でセ・リーグ新記録を樹立。シーズンを通してもチーム唯一の2桁となる11勝を挙げていた。今春のキャンプ、オープン戦でも好調を維持していただけに、阿部監督にとってはなんとも頭の痛い話となってしまった。また、エースとして復活が期待されていた戸郷翔征も調子があがっておらず、ローテーションの見直しが検討されるほどだ。
そんななか、16日、阿部監督から驚きの発表があった。本来なら山崎が務めていたはずの開幕投手をルーキーでドラフト1位の竹丸和幸がつとめるというのだ。巨人として、新人が開幕投手を務めるのは、1962年の城之内邦雄氏以来、64年ぶり3人めのことだ。
「竹丸はオープン戦2試合に登板し、7イニング10奪三振、無失点と結果を出しています。ただし、大事な開幕戦であるだけでなく、相手は昨季14勝をあげ、最多勝、最高勝率(.778)、最多奪三振(144)と投手三冠に輝いた阪神の村上頌樹ですからね。大きなプレッシャーがかかる上、もし嫌な負け方になればシーズンを通して尾を引く可能性もあります」(スポーツ紙デスク)
岡本と山崎という“投打の柱”を失って臨む今季。ベテランのスポーツライターは「あのときを思い出す」と語る。
「1975年に長嶋茂雄氏が巨人の監督を初めてつとめたときですね。この年、4番だった王貞治氏はオープン戦で足を故障し、開幕から8試合を欠場しました。最終的には、33本塁打を放ちましたが、王氏にとってはもの足りない数字になりました。
投手では、エースだった堀内恒夫氏がチーム唯一の2桁10勝をあげたものの、負け数は18。4月中旬には早くも最下位となり、そのまま抜け出せずにシーズン終了となりました。投打の柱が欠けたことは、今季と一緒です。開幕早々に不振となれば、悪夢の再来となってもおかしくはない。それだけ今の戦力は厳しい状況なのです」
2026年は、阿部監督にとって3年契約の最終年。まさに正念場のシーズンがまもなくスタートする。
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