
ネイマール(写真・AP/アフロ)
ブラジルサッカー連盟(CBF)は3月16日(日本時間17日)、同月27日におこなわれるフランス戦、31日クロアチア戦に臨む代表メンバーを発表した。
この2戦は北中米W杯前の最後の実戦であり、W杯メンバーとなる26人を占う意味でも今回のメンバー入りは重要だった。GKアリソン(リバプール)、DFマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)、MFカゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)、FWヴィニシウス(レアル・マドリー)と、代表常連組の名が連なるなか、ファンが待望する“あの選手”の名は、ついに読み上げられることはなかった。2010年代から長きに渡って、“セレソン(ブラジル代表)の顔”として君臨したネイマールだ。
「初招集や復帰する選手が数名選ばれるという情報でしたから、ネイマールの復帰も大いに期待されていました。また、同じFWのロドリゴ(レアル・マドリー)が右ひざの前十字じん帯断裂、半月板断裂の大けがで手術したこともありW杯出場は絶望的。ロドリゴにとっては不運ですが、ネイマールにとっては“追い風”と予想されていたんですがね。それでも、アンチェロッティ代表監督のお眼鏡にはかなわなかったということです」(サッカーライター)
ネイマールも選ばれることを、ただ待っていたわけではなかった。練習嫌いで有名だったが、自らに激しいトレーニングを課し、コンディション向上に努めた。さらに、スーパースターであり、ブラジルの人気ナンバー1選手である立場を利用し、「今年の12月で引退するかもしれない」と、CBFにとって“脅し”とも受け取れるような発言も残していた。
それでも指揮官が彼を選ばなかった理由はただ一つ。やはりコンディションだった。アンチェロッティ監督は「ネイマールがこのリストにいないのは100%の状態ではないから。身体的に100%の状態に戻れば、代表入りは可能だ。これからも練習に励み、試合でプレーし、自分の能力を発揮し、身体的にいいコンディションを維持しなければならない」と語った。対するネイマールは「がっかりしたし、悲しい。しかし、僕は日々、練習を重ね、試合を重ねる中で、常に集中力を切らさずにいる。僕は必ず目標を達成する。夢は終わってはいない」とまだ諦めていないことを強調した。
「本大会前の最後のテストマッチに呼ばれなかった選手が、本番で逆転選出されるケースはほとんどありません。規律を重んじるアンチェロッティ体制下では、ネイマールのW杯不出場は現実味を帯びてきました」(同前)
ネイマールは、ブラジル代表として79ゴールをあげているが、この記録は“サッカーの王様”ペレの77ゴールを凌ぐ同国最高記録。しかし、ペレが1958年、1962年、1970年とW杯を3度制したことに対し、ネイマールは0。南米選手権ですら準優勝が最高なのだ。“無冠の帝王”のまま、セレソンの象徴・カナリア色のユニホームを脱ぐことになるのか──。
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