
アーロン・ジャッジ(写真・AP/アフロ)
3月17日(日本時間18日)、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝が米フロリダ州のローンデポパークでおこなわれ、ベネズエラが3-2でアメリカを下して初の世界一に輝いた。アメリカは3大会連続で決勝に進出したが、2大会連続で銀メダルに終わった。
この大会に並々ならぬ決意のもと挑んだ男がいた。アメリカの主将を務めたアーロン・ジャッジ外野手である。
「日本が3度めの優勝を飾った前回大会でも代表入りを求められましたが、ニューヨーク・ヤンキースと新たな契約を結び、キャプテンに任命されたばかりであったため、泣く泣く代表入りを断念しました。ジャッジは当時のことを振り返り、『(テレビで見ているのは)つらかった』と、その悔しさを吐露したこともありました。
そのため、今大会は代表キャプテンとして先頭に立ち、全力プレーで盛り上げようとしていました。ところが、あまりにも注目される立場ゆえ、優勝を逃した“敗軍の将”として、アメリカ国民からバッシングを多く受ける事態になってしまったんです」(現地記者)
ジャッジへのブーイングが増え始めたのは、準決勝でドミニカを下した際の記者会見がきっかけだった。
「大会の感想を求められたジャッジが、『WBCはワールドシリーズ(WS)よりも大きく、素晴らしい』と語ったんです。ジャッジとしては『競技レベルや大会規模などが上だ』という意図はなく、『代表のユニホームを着て、国の威信を賭けた戦いに挑むことが素晴らしい』と言いたかったんです。
ところが、アメリカ国民やMLBはそうは受け取らなかった。日本ではWBCとなると大変な盛り上がりを見せますが、正直言って、アメリカではそこまでではないんです。国民は一歩引いた感じでWBCを見ていますし、やはりWSが上だという認識。ジャッジの発言に怒りを隠さない人はかなりいます」(同前)
そして、ジャッジへの不満はプレー面でもあるという。全7試合に出場し、チーム最多の2本塁打を放っているにもかかわらずだ。
「打点はわずか3ですし、打率は.214。大谷翔平と並んで毎年のように1点台を超えるOPS(出塁率と長打率を足し合わせた値。1を超えれば超一流とされる)も.624と彼らしくない低い数値でした。何よりも国民から大きな反感を買ったのが『チャンスに弱かった』という点でした。“格下”イタリア戦の最終回、1本出れば逆転サヨナラという場面で空振り三振。決勝のベネズエラ戦でも4打数ノーヒット3三振。『決定機ほど打てない』というレッテルを貼られてしまいました。
こうなると国民によるバッシングは留まるところを知りません。銀メダルを授与された際、悔しさのためか、すぐに銀メダルを首から外すという行動を見せたのですが、これには『品格がない』という批判が起こってしまいました。当然ですが、選手に対する誹謗中傷は許されません。近年、SNS上での常軌を逸した投稿などは大きな問題となっています。しかし、ジャッジへの“口撃”はまだまだ収まりそうにありません。彼が再び『USA』のユニホームを着る気になるかどうか、心配でなりません」(スポーツライター)
敗戦後、ジャッジは「またこのユニホームを着て雪辱を果たしたい」と語っているが、はたして──。
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