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佐渡ヶ嶽部屋の力士だった「琴剣淳弥」いまは相撲漫画家に
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.07 08:00 最終更新日:2018.05.07 08:00
「子供のころは、手塚治虫先生の作品を夢中で読む漫画少年。体が大きいのでスカウトされましたが、相撲経験はなく、入門して初めて相撲を取りました」
琴剣淳弥(57)は入門から10年で引退。先輩力士が営んでいたちゃんこ屋に就職した。そこで飲食店経営を学び、妻の出身地の千葉・津田沼でちゃんこ屋を開店する。
「妻が病に倒れて、7年で閉店。その後、ゴミ処理施設で働いていたのですが、妻に『夢があるんでしょ?』と言われ、漫画を描く決意をしました」
相撲協会からは「外国人力士のために、相撲の歴史や礼儀作法、まわしの締め方を描いてほしい」と依頼が入った。力士イラストのグッズも販売。「ジャポニカ学習帳」で、稀勢の里の表紙絵を手がけ、話題になった。
「両国国技館に店を出した力士は私が初めてでしょう。描かれる力士は皆さん好意的です。高安関には『(体毛は)もっと毛深いですよ』と言われました(笑)」
相撲も商売も漫画も、ガチンコを信条に取り組んでいた。
ことつるぎじゅんや
1960年生まれ 福岡県田川郡出身 1976年3月場所で初土俵。最高位は三段目四十六枚目。1990年、「まんがスポーツ」(芳文社・現在休刊)に「やぐら太鼓の詩」が掲載され、漫画家としての活動を開始した
(FLASH DIAMOND 2018年4月15日増刊号)