
ヒットで出塁し、喜ぶ大谷翔平(写真・桑原 靖)
大谷翔平にとって、2026年はワールドシリーズ3連覇を目指すと同時に、個人成績では本塁打王とサイ・ヤング賞のダブル受賞も視野に入っている。
「打者・大谷は開幕からなかなか本塁打が出ませんでしたが、7試合めのワシントン・ナショナルズ戦で、元巨人のマイルズ・マイコラスから第1号を放つと、打撃は上向きになりました。4月11日(日本時間12日)のテキサス・レンジャース戦でも初回に今季第4号となる先頭打者本塁打を放つなど、量産体制に入りつつあります。
一方、投手・大谷は、2試合投げて1勝0敗。ともに6回ずつ投げているんですが、代名詞である奪三振はそれぞれ2と6と決して多くはない。
ただ、これは無理に三振を取りにいっていないからなんです。三振を狙うと、どうしても球数が多くなる。それよりも、今季はカーブを多投して “省エネ投法” を心がけるなど、長いイニングを投げることを目指しているからだと思います。2試合で防御率は0.00ですから、申し分ないスタートと言えるでしょう」(現地記者)
となると、ダブル受賞も見えてくるが、「そう簡単にはいかない。2勝めが消えてしまった4月8日(同9日)のトロント・ブルージェイズ戦が象徴しています」と続ける。
「6回無失点、3-1時点で降板したんですが、あとをまかされたジャック・ドライヤー投手が打ち込まれて同点とされ、この時点で大谷の2勝めの権利は消えました。
ドライヤー投手の投球内容は当然、検証されるべきです。
ただ、大事な場面をまかされることが多い彼も人間ですから、好不調の波はあります。この日の投球は明らかにフォーシームが上ずっていたし、制球が暴れていた。自分でカウントを悪くし、追い込まれて甘くなった球を痛打される。その繰り返しで、これは記者席から見ていても明らかでした。
ところが、デーブ・ロバーツ監督は自らマウンドに行って指示を与えるわけでもなく、ベンチにふんぞり返って見ているだけ。いったい何のためにベンチに座っているのかわからないほどでした。
ようやく交代を告げ、3番手のブレーク・トライネン投手がピンチを摘み取っただけに、早めの交代があったならば、と残念でなりません。選手の出来に好不調の波があっても許される部分はありますが、監督の采配にそれはありません」(同)
当然、日本のファンもこのロバーツ監督の “動かない采配” には怒りを隠さない。
《7回ランナー2人出たとこで何で投手変えないロバーツ監督の無能な采配で大谷さんの勝ち星が消えた》
《まだ自責点0。ロバーツ監督はだからワールドチャンピオンになっても監督賞をもらえない。》
「サイ・ヤング賞は、勝ち星の多さを競う賞ではありません。年間を通していかにチームに貢献し、安定した投球ができたかが判断基準になる。あくまでも『総合的な貢献度』が評価されるのです。2025年のナ・リーグで同賞を獲得したピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズ投手は、10勝10敗だったことがこれを物語っています。
とはいえ、勝ち星も指標になることは間違いないので、多いに越したことはない。勝ちが少ないようだと、スキーンズ投手のようにそれを補う防御率1.97といった数字も必要になってくるでしょう」(スポーツライター)
素晴らしい結果を残しても、指揮官がそれに見合った采配をしなければ、評価として残ることはない。昨季も散々悩まされた「敵に味方あり、味方に敵あり」が今季も続きそうだ。
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