
WBC公式練習での宮城大弥(写真:スポーツ報知/アフロ)
宮城大弥(ひろや)、曽谷龍平(ともにオリックス)、種市篤暉(あつき/ロッテ)、伊藤大海(ひろみ/日本ハム)。彼らはみなパ・リーグを代表する投手である。と同時に、『第6回ワールド・ベースボール・クラシック』(WBC)の日本代表メンバーでもある。
そして、もうひとつ共通しているのが、2026年シーズンの開幕に向け、けがや調整不足に悩まされている点だ。
曽谷はWBCから帰国後、調整不足は否めず、一軍を離れてファームでのトレーニングが続いた。結局、開幕には間に合わず、4月14日の西武戦(京セラドーム)が今季初登板となっている。
切れ味鋭いフォークで、「日本代表にとってWBC最大の発見」といわれた種市も、右肩のコンディション不足で開幕に間に合わず。ファームでの調整が続き、4月13日現在、一軍での登板はまだない。
伊藤はチームのエースらしくソフトバンクとの開幕戦に先発したが、6回途中9安打5失点で降板。ここまで3試合に登板して、1勝1敗ながら防御率は5.71。昨季、沢村賞を獲得した実力はまだ示していない。
そして近い将来、MLB行きが確実といわれていた宮城は、より深刻である。4月9日のロッテ戦で6回途中に負傷降板。その後の検査で左肘内側側副靭帯損傷と診断された。今後は、保存療法か左肘靱帯の再建術(通称トミー・ジョン手術)を選択するかを含め、慎重に判断することになりそうだが、長期離脱は否めない。
「このように、投手に多く故障者が出ている背景には、WBCで使われた公式球(MLB仕様)が関係しているといわれます。WBC公式球は、日本の公式球と比べて縫い目が低く、硬めで、表面が滑りやすい。制球するには、より指に力を入れる必要があります。それが肘、肩への負担となって返ってくるといわれています。
また、そのWBC球に慣れたと思ったら大会が終わり、使う球が日本の公式球に戻ってしまいました。それにも、かなり負担がかかるといわれています。だからこそ、投手に負傷者が出たり、不調となったりすることが多いのです」(スポーツライター)
近藤健介外野手(ソフトバンク)といえば、稀代のヒットメーカーと称されるなど、打つことに関して右に出る者がいないほどの選手だが、その名手が、WBCでは13打数無安打に終わったことは記憶に新しいだろう。
しかし、いざNPBが開幕すると、4月13日現在、打率.294、5本塁打、14打点のいつもどおりの好成績。本塁打はトップタイ、14打点は単独トップとなっている。
「近藤の成績は、打者がWBCの滑るボールに左右されないことの証明でもあります。一方で、投手への負担は大きいことも事実で、MLBもわかっていることです。なぜなら、毎年のようにトミー・ジョン手術を受ける投手が出ているからです。
ところが、MLBは球を変えることはしません。メーカーとの契約問題がありますからね。しかし今後、対応策を日米で考えないと、NPB所属の投手から多くの辞退者が出てくるかもしれません」(同前)
次回のWBCは7回めの開催となるが、いつまでも米国主導の大会ではいけない。
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