
田中こころ(写真・共同通信)
日本のスポーツシーンにとってうれしいニュースが届けられたのは、4月13日(日本時間14日)のことだった。『WNBA ドラフト2026』がニューヨークでおこなわれ、WリーグのENEOSサンフラワーズのポイントガード(PG)の田中こころがゴールデンステート・ヴァルキリーズから3巡め、全体38位で指名を受けたのだ。
これまで女子バスケ界の最高峰リーグのWNBAでプレーした日本人プレーヤーは、萩原美樹子、大神雄子、渡嘉敷来夢(アイシン)、町田瑠唯(富士通)の4人で、ドラフト指名を受けたのは萩原に次ぐ2人めの快挙だった。
田中は所属するENEOSを通じ「とても驚いていますし、大変光栄に思います。新しい挑戦にワクワクしています」と喜びのコメントを発表している。
「田中は女子バスケ界の強豪校である愛知の桜花学園高出身で、早くからその才能は注目されていました。身長173センチで日本人PGとしては大柄な部類に入ります。よく走り、テンポの速いゲームメイクが得意です。また、本人が『小さいころから得意でした』と語るように、シュートの精度がすばらしい。3Pシュートは、3Pラインのはるか手前から決めてしまうなど、図抜けています」(バスケットライター)
その彼女が世界から注目されるようになったのは、2025年にA代表入りしてから。同年夏に開催されたアジアカップには19歳と最年少ながらPGを任された。
そして、彼女の実力が最大限に発揮されたのが、大一番となった準決勝の中国戦だった。中国は220cmのセンターのチャン・ツーユウを中心に高さを生かして攻めてきたが、日本は田中らの速さで対抗。田中は30分2秒の出場で27得点、2リバウンド、5アシストとMVP級の活躍で勝利に貢献した。残念ながら決勝では豪州に惜敗したが、ここでも田中は21得点と活躍している。
「アジアカップが田中にとって“世界デビュー”となり、世界からも注目される存在となったわけです。優勝は逃しましたが、『オールスター5』にも選ばれていますから。当然、世界中のスカウトやバスケ関係者が見ていますし、その中の一人が今回指名したゴールデンステート・ヴァルキリーズのナタリー・ナカセHCではないでしょうか。彼女は日系人であり、日本のbjリーグ(現在のBリーグの前身)で初の女性監督となった経験もあります。こうした出会いも田中にとっては、いい方向に進んで行く結果につながったと思いますね」(同前)
29年前、日本人として初めてWNBAドラフトでサクラメント・モナークスから2巡め全体14位で指名を受けた萩原は、WNBAの2チームでプレー。その後帰国し、ジャパンエナジーで選手生活の幕を閉じた。引退後は指導者の道に入った。
「萩原が早稲田大学で指導した生徒のなかには、ドジャース・大谷翔平選手の妻・真美子さん(当時は田中真美子)もいましたね。なにかの縁かもしれませんが、ヴァルキリーズの本拠地サンフランシスコと、ドジャースのあるロサンゼルスは同じカリフォルニア州。もしかしたら、田中の試合を大谷選手と一緒に見に来るなんてこともあるかもしれません」(同前)
田中は大谷と同じようにロサンゼルスで名をはせることができるか──。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







