
ヒューストン・アストロズの今井達也(写真・AP/アフロ)
4月14日(日本時間15日)、MLBのヒューストン・アストロズの今井達也投手が右腕の疲労で負傷者リスト(IL)入りしたと発表された。
「今季、西武ライオンズからアストロズに移籍した今井は、キャンプ、オープン戦を順調にこなしていました。力感をまったく感じさせない脱力フォームから繰り出されるフォーシームは、最速159kmを計測。テイクバック時に腕を伸ばさずに曲げたまま投げるショートアームは、打者のタイミングを惑わせるには十分でした。
実際、オープン戦は3試合で計6回と短いイニングながら無失点。内に外にと不規則に曲がるスライダーは“魔球”とたたえられるほど。開幕2試合めのオークランド・アスレチックス戦では早くも初勝利を挙げました。ところが、次戦のシアトル・マリナーズ戦は5四死球を与える大乱調で、1死しか取れずにノックアウトを食らう結果に。しかも試合後には右腕の異変を訴え、検査を受けるためチームを離れることになりました」(スポーツ紙記者)
IL入りが決定したあとに取材に応じた今井だったが、そこで“気になる発言”もあったという。
「今回の右腕の違和感に関して、『(アメリカでは)野球もそうですが、野球以外のことでも慣れないことがあるんです。たとえば移動の仕方も日本とは違う。食事もそう。日本ならホテルに帰って摂りますが、ここでは球場で食事をします。野球もそれ以外の生活も違うことがあって、それがおそらく腕の疲労につながっているのだと思います』と独特な言い回しで自論を展開しました。もともと、思ったことをはっきりと主張する性格なので、彼ならではの発言でしょうね。
キャンプの際に『ピッチングで皆さんを感動させたい』と、目を輝かせながら語っていただけに、アメリカに来たことを後悔しているかのような今回のコメントが非常に心配です」(現地記者)
また、長年MLBを取材するスポーツライターは、別のことを心配している。それがMLBで使用されている公式球の扱いにくさだ。
「MLBに移籍して“滑るボール”の洗礼を受けた日本人投手は多くいます。日本の公式球と比べて縫い目が低く硬めで、表面が滑りやすい。操作するためには、より指に力を入れる必要があり、それが肘、肩への負担となって返ってくると言われています。松坂大輔、藤川球児、和田毅、ダルビッシュ有、前田健太、そして大谷翔平らはみなトミージョン手術(TJ)を受けていますが、この公式球の影響で怪我に繋がったとみる人もいます。
これは日本人投手に限ったことではありません。アトランタ・ブレーブスのスペンサー・ストライダー投手は、2023年に20勝5敗、球団新記録となる281奪三振を記録し、最多勝、最多奪三振と2冠を獲得しました。まだ24歳という若さだったこともあり、しばらくは彼の時代が続くと言われました。でも、そのわずか1年後にTJを受けているんです。このように“滑るボール”が投手に悪影響を及ぼす期間は人それぞれです。徐々に肘、肩に負担を加え、10年以上たって手術となる投手がいれば、ストライダーのように1年もたたずに手術となる投手もいる。今井投手が語る『アメリカになじめない』ことのなかの一つが、滑るボールの可能性は大いにあります」(同前)
今井は先発わずか3試合で、投手生命を脅かす岐路に立たされているのかもしれない。
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