
巨人の戸郷翔征
首位・阪神追撃のために挑んだ5月4日のヤクルト戦だったが、3位の巨人はいいところなく1-5と敗戦。貯金もわずか1となり、首位どころか、4位横浜DeNAとのゲーム差がわずか0.5に。Bクラス転落も現実味を帯びてきた。
開幕からまだ1カ月あまりのいま、その日の結果に一喜一憂する必要はないだろう。しかし、この敗戦は「単なる1敗ではなく、首脳陣にとってはショックの大きい負けだった」とスポーツ紙の巨人担当記者は語る。
「まず、先発した戸郷翔征の5回5失点でのKO降板ですね。彼はオープン戦での不調から2軍での調整が続き、この日が今季初登板、初先発でした。
2軍では、“魔改造” の異名をとる久保康生巡回投手コーチと投球フォームの改造にも着手。先輩・菅野智之投手のフォームにならったことで球威もよみがえり、ある程度、自信を持っての先発だったんです。それは『いよいよ僕にとっての開幕が始まります』という言葉にも表れていました。
確かに、初回のフォーシームは150km超えを記録するなど、球にキレも力もありました。ところが、回が進むごとに球速も落ちていった。自信があっただけに、本人にとっても首脳陣にとってもショックは大きかったと思います」
巨人としては、戸郷に「何が何でも好投してほしかった理由がある」と続ける。
「右肩の違和感から2軍で調整していたエース・山崎伊織が、5月3日のファーム・リーグ広島戦で約2カ月ぶりに実戦復帰したんです。ところが、初回にわずか2球投げただけで緊急降板になってしまいました。
降板理由は『右肩の違和感』と発表されましたが、一夜明け山崎本人が『前回と違うところ(箇所)です。いま、言えるのはそれぐらいですかね。(3月に)故障班に来たときとは、また違う部分がよくない。自分でもよくわからないんです』と、深刻さを隠そうとはしませんでした。
ハッキリ言って、エース山崎の復帰時期はまったくの “白紙状態” に戻ってしまった。その大ピンチに、かつてのエース・戸郷までが不振を抜け出せないままの状態にいるわけですから、巨人にとってゴールデンウイーク2日間での出来事は、ショックが大きすぎます」(同前)
さらに、セットアッパーとして絶大な信頼を得ている大勢も本調子ではないという。
4月29日の広島戦。終盤の8回に2点リードで迎えた場面は、本来なら大勢の出番だった。ところが、阿部慎之助監督から告げられた名は大勢ではなく、エルビス・ルシアーノだった。
その後、大勢は甲子園遠征に帯同せず、ジャイアンツ球場で調整することを選択。登録抹消はされず、現在はチームに帯同しているが、コンディションに何らかの異変が生じたことは間違いないだろう。
首位阪神の追撃態勢に入るどころか、Wエースの不調となると、“投壊” の危機に瀕していると言えるのではないか。
※成績は5月5日時点
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