元サッカー日本代表の内田篤人
「2027年ブラジルW杯での優勝を目指します。そう、世界一の奪還です」
5月18日、なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)の次期監督に決定した狩野倫久(みちひさ)氏は、会見の冒頭で力強く宣言した。さらに続くコーチングスタッフの発表では“サプライズ”が待っていた。
まず名前が挙がったのが近賀ゆかり氏。2011年のW杯で優勝したなでしこジャパン不動の右サイドバックで、41歳の昨季までプレーし続けたレジェンドでもある。クラブレベルでも国内だけでなく、豪州、中国でのプレー経験もある。優勝メンバーでは、初の代表スタッフ入りだ。また、GKコーチには佐野智之氏が就任した。
そして、もっとも驚かされたのが元サムライブルー(サッカー男子日本代表)の内田篤人(あつと)氏のコーチ就任だった。W杯を経験した男子選手がなでしこジャパンのスタッフ入りすることも初めてのことだった。内田氏は2024年に一度なでしこジャパンの臨時コーチを務めたことがあり、そのときの感触が狩野監督に好印象として残っていたようだ。
狩野監督は、一度内田氏からコーチ就任をペンディングされたという経緯を説明し、「世界一を取るためには、彼が必要だということで、強く彼にもお願いしました」と口説き落としたことを告白した。
一方、内田氏も「チームとして、そして選手一人一人がさらに成長していけるよう、全力でサポートしていきます。再び日の丸を背負い世界と戦えること、そして狩野倫久監督のもと、世界一奪還を本気で目指すチームの一員になれることに、今から大きな期待と責任を感じています。頑張ります!」と、コメントを寄せた。
なでしこジャパンの新体制を巡っては、驚きの連続だった。というのも、初の外国人監督となったニルス・ニールセン氏は、2026年3月の『AFC女子アジアカップオーストラリア2026』を圧倒的な成績で制覇した。にもかかわらず、翌月に契約満了で退任したからだ。そのため、直近のアメリカ遠征では、当時コーチの狩野氏が監督代行を務めていた。
「確かにニールセン前監督はアジアカップ優勝という実績を残しました。ただ、この結果はあくまでもアジアでのことで、なでしこジャパンが目指すのは世界一。そこを目指すには指揮もそうですが、指導の面でも日本協会の強化スタッフからは物足りなさが残ったようです。『このままでは世界一に届かない』と。そのため後任探しになったわけですが、コミュニケーション面からは日本人のほうがいいということで、狩野氏の昇格はすんなり決まったようです。
そして狩野氏がこだわったのが内田氏の就任。彼は独・ブンデスリーガのシャルケ長年プレーした経験もあるし、W杯も経験済みです。何よりも協会が懸念した練習の強度も彼なら指導できる。まだ若いので手本を見せることもできる。期待は大きいようです。彼は臨時ではありますが一度なでしこジャパンのコーチを経験していますから戸惑うこともない。むしろ、日本サッカー史でも屈指のイケメンなんで、『選手たちが目移りしないか』なんて笑い話が出るくらい歓迎されているようです」(サッカーライター)
現在のなでしこジャパンは、長谷川唯(マンチェスター・シティ)ら主力のほとんどが海外でプレーするなど“歴代最強”との呼び声が高い。そこに元サムライブルーの“スパイス”が加われば、2011年以来の世界一奪回も見えてくるのではないだろうか。
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