
ネイマール(写真・アフロ)
5月18日、北中米W杯に向けたブラジル代表が発表された。ブラジル国民だけでなく、世界中のサッカーファンが注目していたネイマールの名が、26人の中にあった。それは、まさに大逆転での選出だった。なにしろネイマールは約2年7カ月もの間“セレソン”(ブラジル代表の愛称)から遠ざかっていて、そのたびカルロ・アンチェロッティ監督は「コンディションの整わない選手は、いくらスーパースターだったとしても呼ばない」と断言していたからだ。
しかも、その間のプレーは全盛期からは程遠いプレーに終始し、加えてチームメイトであるロビーニョJr.への暴力問題を起こしたのである。
「結局、ネイマールの謝罪によってロビーニョJr.は告発を取り下げましたが、この時点でネイマールの4度めのW杯出場はなくなったと見られていました。アンチェロッティ監督は規律に大変厳しい人物で、またイタリア人であるためブラジル国民がいくらネイマール復帰を熱望しても、冷静な判断が下せます。それだけに彼の選出には驚かされました」(サッカーライター)
ネイマールには、“切り札”としての活躍が期待される。
「いくら2年以上セレソンから遠ざかっていたとしても、ネイマールは代表歴代最多となる79ゴールを決めている実績があります。たとえば、後半30分過ぎの拮抗した展開で彼が出てきたとすると、対戦相手にとって、こんな嫌な選手交代はありません。足が止まりかける後半の終盤に“世界最高のテクニシャン”が出てくるんですから。疲れているうえに“遊ばれる”感覚のプレーをされたならば、メンタル面をやられてしまいます。代表にとって“スーパーサブ”の存在になるかもしれません」(同前)
ただ、ネイマールの選出はメリットばかりではない。当然、選手たちは気を使うだろうし、ネイマールも“王様”として振る舞う可能性がある。それを危惧したアンチェロッティ監督は“奥の手”を用意したのだ。
「ブラジルのメディアによれば、ネイマールには『キャプテンにはしない』『先発メンバーには入れない』と伝え、SNS制限を約束させたようです。これに対して、周囲は『アンチェロッティ監督はいい決断をした』と好意的に受け止めていました。
ただ、移動中のバスでつねに太鼓を叩いてサンバを歌い踊るセレソンらの姿に象徴されるように、彼らは束縛されることを嫌います。SNSも同様。彼らはとにかく発信したがります。今大会は出場国が32から48に増えたことで事前キャンプを含めれば、2カ月近く拘束されます。その間、ネイマールはSNS使用を我慢できるのか。自由を奪ってしまうと、まさに羽根を取られて飛べない“カナリア軍団”(ブラジル代表の愛称)になってしまうのではないかと心配されています」(専門紙記者)
とはいえ、ネイマールも転んだとしてもただでは起きないようだ。英紙『デイリー・メール』によると、ネイマールはW杯メンバー発表直後にSNSで3つの投稿をシェアし、これにより450万ポンド(約9億7900万円)を獲得したという。インフルエンサーとしても世界トップだ。
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