
5月31日のアイスランド戦に登場した澤穂希(写真・桑原靖)
北中米W杯に向け、5月31日におこなわれた国内最後の試合、日本対アイスランド戦。日本は終了間際の87分、菅原由勢(ブレーメン)の右からのクロスに小川航基(NECナイメヘン)が頭であわせ、1-0と僅差の勝利をモノにした。
これで日本は国際Aマッチ5試合連続無失点の6連勝となった。
試合後には壮行セレモニーが開かれ、森保一監督は6万人以上集まったサポーターたちを前に、「優勝を目指して、いい準備して世界に挑みたいと思っています」「日本一丸の共闘、よろしくお願いします」などと声を張りあげた。
「この試合は、長年キャプテンとして日本代表を牽引してきた吉田麻也選手(LAギャラクシー)の代表引退試合も兼ねていたため、イベント的な要素も加味されていました。
吉田選手がキャプテンマークを遠藤航選手(リバプール)の左腕に巻き、ピッチを後にする場面、久保建英選手(レアロ・ソシエダ)が自慢の個人技で相手を抜き去る場面、そして小川選手のゴール場面それぞれで、大声援が送られました。
ですが、スタジアムがもっとも盛り上がったのは試合後の壮行会での一コマ。あるレジェンドが花束を持ってピッチサイドに姿を現したときでした。
それは、2011年女子W杯で、日本に初めて世界一の称号をもたらした澤穂希さんでした。清水梨沙、長野風香(ともにリバプールFCウィメン)、谷川萌々子(バイエルン)ら現役なでしこジャパンの面々を引き連れて登場したのですが、貫禄さえ感じさせましたね」(サッカーライター)
現在、澤は47歳。長女を育てる母となっている。
「長友佑都(FC東京)選手が5回めのW杯ということで大きな話題となりましたが、澤さんはW杯に6度、五輪にも4度出場しています。しかも、W杯では優勝と準優勝を果たし、五輪も準優勝を経験。
初代表も15歳のときで、国際Aマッチ205試合出場、83得点という信じられない記録を残しています。経歴でも結果でも長友選手を大きく上回っていますね。
代表入りした際、当時監督だった鈴木良平氏は『最初に見たときは衝撃でした。若くして、サッカー選手に必要な要素をすべて持っていましたから』と語っていたことを思い出します。
個人としても、男女を通じてアジア人初の国際サッカー連盟(FIFA)女子年間最優秀選手にも輝いています。日本でこれほどの経歴の持ち主はいません。男子の壮行試合とはいえ、澤さんの登場でスタジアムがどよめいたのは、当然のことでしょう」(前出・ライター)
思わぬ “レジェンド” の登場で、6月11日開幕のW杯北中米大会に向けて弾みがついたことは間違いなさそうだ。
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