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大谷翔平「投手で10勝」を阻むソーシア監督の不安采配

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.25 11:00 最終更新日:2018.05.25 11:00

大谷翔平「投手で10勝」を阻むソーシア監督の不安采配

写真・AP/AFLO

 

 いまや米国マスコミも、「ベーブ・ルース以来、100年ぶりとなる10勝、10本塁打は間違いない」と太鼓判を押すようになった。大谷翔平(23)は開幕から衝撃的な活躍を続けている。

 

 そんななか、「投手で10勝は難しい」と疑問を呈するのが元メジャーリーガーの岡島秀樹氏(42)だ。ある番組で「投球内容は申し分ない」と前置きしたうえで、「エンゼルスはブルペン陣が弱い。勝利投手の権利を得て降板しても、追いつかれたり逆転されてしまうケースが多くなる」と心配したのだ。

 

 その危惧が現実になったのが、5月14日(日本時間)のツインズ戦。7回途中まで被安打3、11奪三振と文句なしの投球を見せながら、あとを継いだキャム・べドロジャン(26)があっさり同点打を献上。大谷の4勝めが消えた。

 

「4月末から4度の逆転負けを喫するなど中継ぎ陣が不安定極まりないが、もっとも深刻なのはクローザーが決まっていないこと。開幕前はブレーク・パーカー(32)でいくと決めていたが、開幕早々球威不足を露呈し、守護神交代。

 

 後釜のキーナン・ミドルトン(24)は好投していたが、右肘靱帯損傷で15日に故障者リスト入りした。絶対的な投手の固定に至っていない」(現地担当記者)

 

 これでは大谷も安心してマウンドを降りることができない。もうひとつ心配なのは、マイク・ソーシア監督(59)の大谷の起用法だ。活躍の立役者ではあるが、「ゆくゆくは中5日で先発起用したい」と言いはじめた。

 

 現在は中6日で登板し、間の試合で打席に立つやり方。日本ハム時代も同様で、中5日、中4日は前の登板を短いイニングで降板した場合のみ。大谷が慣れ親しんだ起用法ゆえにこれまでの活躍があった。1日違うだけでリスクはある。

 

「シーズンが進むにつれて疲れは増すし、しかも1日登板が早まれば、疲れどころか故障に繫がりかねない。その危険を冒しても大谷を多く登板させたいのは、投手陣が弱いチーム状態と監督自身の去就にある。

 

 ソーシア監督は、今年が10年契約の10年め。球団からの信頼も厚いが、ここ3年は連続してプレーオフ進出を逃している。もし今年も同様なら、新契約は厳しい。そうした舞台裏があるにしても、大谷へのストレスが心配だ」(前出・記者)  

 

(週刊FLASH 2018年6月5日号)

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