
6月10日(日本時間11日)のピッツバーグ・パイレーツ戦で投球したロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(写真・共同通信)
「監督の采配で試合に勝つというのは、年間でもそうはないんだよ。でも、逆に監督の采配で負ける試合はけっこうある。だからこそ、試合前に相手の分析は真剣にやるし、試合中は真剣に相手の動きを追う。細事が大事を生むわけさ」
これは日本プロ野球界の名将・野村克也氏が生前、本誌に残してくれた金言の一つである。
「監督の采配で負ける試合はけっこうある」
この指摘にピッタリと当てはまるのが、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督ではないか。
今季、彼の采配で大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の日本人トリオの白星は何度も消されてきた。最新の “被害” にあったのは、6月10日(日本時間11日)のピッツバーグ・パイレーツ戦で先発した大谷投手だった。
この日、大谷は敵地でのパイレーツ戦に二刀流で出場。投げては6回2/3、102球を投げて、被安打6、奪三振6、四死球4、失点4(自責点3)。また、今季ワーストの4失点で、規定投球回には1アウト足らずだが、防御率1.06となった。
「この日の大谷は絶好調とは言えない内容でした。変化球のコントロールが悪く、四死球を4つも与えましたから。
ただ、あと1死とれば規定投球回数に達していましたし、あそこは無理をさせても投げさせるべきだった、というのがアメリカでのおもな論調のようです。
規定投球回数に達していることが重視されるサイ・ヤング賞を本気で狙うなら、尚更でしょう。
ただ、最大のミスは8回のカイル・ハート投手の起用と、ブルペンへの指示です。ハートの登板時のリードは、6−4とわずか2点差でした。ところが、ハートを送り出した後、ブルペンでは誰も準備をしていなかった。
ハートが絶大の信頼を得る中継ぎならそれもわかりますが、決してそうではありません。結局、被安打3、四球2の大乱調で1死しか取れず降板しています。
本来なら四球、四球、3ランを打たれた時点で交代でしょうが、ブルペンで誰も準備していないから引っ張るしかなかった。その後、急遽登板したジャック・ドライヤーも準備不足は明らか。結局、2ランを打たれ、これが決勝点となりました。
ロバーツ監督はいつもそうなのですが、ブルペンから一人送り出すと、まるで仕事が終わったかのように次の投手を準備させない。だから、打たれると『次はどうするか』と、慌てふためくわけです。細事が大事を生むを重視していない証拠でしょう」(スポーツ紙デスク)
当然、Xでも批判の投稿が多数寄せられている。
《WS連覇し計3回優勝監督しかし「最優秀賞監督賞」を獲れない所以》
《不調の中継ぎを出して大谷の勝ちを消す、ロバーツ監督の名采配。 素晴らしすぎて吐き気がするね》
昨季、ナ・リーグの最優秀監督賞は、ミルウォーキー・ブルワーズのパット・マーフィー監督が2年連続で選ばれた。ロバーツ監督は4年連続で西地区を制しながら、得票はただの1票もなく落選。
だが、ネット上でそんなロバーツ監督の落選に不満の声は少なく、逆に「納得」の声が大多数を占めている。大谷のサイ・ヤング賞獲得の足を監督が引っ張らなければいいが……。
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