
サッカー元日本代表の本田圭佑(写真・皆川拓哉)
6月14日(日本時間15日午前5時)、北中米W杯でのサムライブルー(サッカー日本代表)の戦いが始まった。
優勝を公言するサムライたちにとって初戦のオランダ戦は、何が何でも勝ち点が欲しいところだ。なぜなら、8大会連続8度めのW杯出場の日本だが、これまで出場した7大会で決勝トーナメントに進出したのは計4回。そのすべてで初戦には引き分け以上の勝ち点1を挙げているからだ。逆に言えば、負けスタートの場合、すべてグループリーグで敗退した。
世界ランク8位のオランダは、さすが準優勝3回の“サッカー大国”だった。伝統の両サイドのウイングからの攻撃をもとに攻め込む時間を増やしていく。また、バルセロナ同様、中盤のアンカーに位置するフレンキー・デ・ヨングのキープ力とボールさばきは秀逸で、オランダの攻撃のほとんどが彼から始まる。ここを押さえることができなかったことが、最後まで日本が苦戦する要因となった。
結局、オランダが先制し、追いつく日本が2度ほど繰り返され、日本は2-2で格上のオランダから貴重な勝ち点1をゲットした。
「オランダ相手につねに追いかける展開になりましたが、前回のカタールW杯のときのように耐えて、耐えて、そして速攻というのではなく、速攻を交えながらゆっくりとしたパス回しからの崩しを何度も展開。4年間の進歩をオランダ相手に見せることができました。久保建英(たけふさ)や中村敬斗は、相手のプレスに慌てることなく、個人でも打開できる能力の高さを見せることもできた。日本は確実に強くなっているといえます」(現地で取材したサッカーライター)
この試合、日本のサポーターは十分に日本の強さを堪能したことだろうが、もう一つ、大きく話題になったものがある。それはピッチ上ではなく舞台裏、NHKの放送席で起こった。前大会同様、本田圭佑が登場し、“らしさ”全開の解説をおこなった。
試合前、NHKの小宮山晃義(てるよし)アナウンサーから「(カタール大会以来)4年ぶりにこの放送席に戻ってきました」と振られると、「はい、僕の前にはね、解説するうえでの凄いシステムがあるんですけど、やり方が何一つわかりません」と明かして、つかみはOKの模様。
そして、日本代表の選手を「さん付け」で呼ぶのは4年前と変わらなかったが、オランダの選手には容赦がない。4-3-3システムでキーマンの一人、左ウイングのコーディ・ガクポをとくに警戒しているようで、「今日は相手はガクポや。1にガクポ、2にガクポ、3にガクポ」と“本田節”全開となった。
前半から試合を支配するデ・ヨングに対しては、「デ・ヨングうざいわ!」と遠慮がない。ロングボールやセットプレーでの高さを警戒する際には、「オランダはとにかくデカいです。トイレの便器の高さも相当高いですから」と、自身の海外生活のスタートとなったオランダの生活面での苦労も披露した。
終了間際の小川航基からの鎌田大地のゴールには小宮山アナとともに絶叫し、「キタ~、Yes、Yes、Yes、Yes」の四連発。さらにもう一発「Yes」と言いながら小宮山アナとハイタッチ。続けて「きたよ。オランダ疲れてんで。行こう。デパイとが出して調子に乗って、点取ってるときに出すから」とオランダのロナルド・クーマン監督の“采配ミス”まで指摘した。
これまでにない“名解説”に、Xでも絶賛の声が並ぶ。
《ホンダさんの短い愚痴のコメントは本当に面白いです(笑)》
《ワールドカップ、ホンダの無敵の雰囲気は本当にすごい!》
《本日のホンダの名言 「おい、審判、一体何してるんだ?」 「イエローカードだ」 NHKでも彼の立場を変えないところが好きです》
本田は、6月21日のグループステージ第2戦、日本テレビで生中継される対チュニジア戦で 「ジャパンマッチ特別アンバサダー」として再登場する予定だ。
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