
6月13日のバレーボールの「ネーションズリーグ2026」男子中国代表戦でボールに飛び込む日本男子代表の髙橋藍選手(写真・共同通信)
女子は6月3日から、男子は6月10日から始まったバレーボールの「ネーションズリーグ2026」。五輪、世界選手権と並んでバレーボールの「世界三大選手権」と呼ばれるだけに、連日レベルの高い戦いが繰り広げられている。
そんななか、日本は男女とも開幕から4連勝と、メダル奪還に向けて絶好のスタートを切っている。
とくに男子は、6月12日に中国ラウンドでおこなわれた、世界ランク1位のポーランドとの試合で大熱戦を繰り広げ、セットカウント3-2で撃破した。公式戦でポーランドに勝ったのは、じつに17年ぶりのことだった。
試合は日本が幸先よく第1セットを奪うも、その後はセットを取りつ取られつの繰り返し。最終セットもデュースにまでもつれ込み、17-15で日本が制した。世界のトップ相手のこの勝利は、日本に結果以上のものを与えたに違いない。
男子の「ネーションズリーグ2026」は、これから第2週に入っていくが、第1週の6月13日には残念なことが起ってしまった。
日本男子代表が地元・中国と対戦。完全アウェーのなかでおこなわれたが、この日の中国ファンは度を超えていた。
「中国は開幕2連敗を喫していて、選手よりもファンのほうが追い詰められていたような印象でした。しかも相手が日本ですから、絶対に負けられません。そこで、声援やブーイングで日本のメンタルを乱そうとしたのか、『加油(がんばれを表す中国語)』の声援がどんどん大きくなっていき、ブーイングもプレー内容とは関係なく起こるようになっていったのです」(スポーツライター)
中国は第3セットこそ取ったものの、実力は明らかに日本のほうが上。危機感を募らせた中国ファンが、第4セットに愚行に打って出る。
「あろうことか、日本の選手がサーブを打つための助走に入るとブーイングを始めたのです。本来、ブーイングは非紳士的なプレーなどに対しての抗議行動です。プレーが始まる際にブーイングを始めることは、明らかなマナー違反です。
しかし、こうした愚行はバレーボールの試合以外、たとえば卓球などの国際大会でも見られます。そのほとんどの対象は、日本のチームや選手ですが……」(前出ライター)
中国が得点すれば、会場には地鳴りのような声援がこだまする。日本が得点すれば、水を打ったように無音の状態となる。場内は異様な雰囲気に包まれていたという。
まるで日中関係の現状を示しているかのような光景だったが、日本が3-1で勝利した後には、「ほっこり」とするような光景が見られた。
「中国のポン・シーコン選手が、日本の西田有志選手や甲斐優斗選手らのところに行き、記念写真を撮っていたのです。彼らは今季まで、大阪ブルテオンのチームメイトでしたからね。どんな競技でも所属チームが一緒なら、試合後にはお互いの健闘を称え合うことは当たり前の行為です。国際バレーボール連盟(FIVB)も、試合後の交流を奨励しています。
ところが、中国国内ではむしろ『負けた相手と仲よくするなんて』と、ポン選手の行動を批判する声が多いそうです。日本では考えられない、非常に残念な話です」(スポーツ紙デスク)
いくら熱くなっても、政治的な感情はスポーツに持ち込むべきではないだろう。
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