
2026年6月15日、オランダ戦に臨んだサムライブルー(写真・JMPA)
6月11日(日本時間12日)に始まった北中米W杯は5日めを終え、アジアサッカー連盟(AFC)加盟国の躍進が話題となっている。
まず大会初日に韓国がチェコを2-1で破って好スタートを切ると、カタールVSスイスは1-1、オーストラリアVSトルコは2-0、日本VSオランダは2-2、サウジアラビアVSウルグアイは1-1、イランVSニュージーランドは2-2と大会序盤の6試合を終えた時点で2勝4分けと負け知らずだ。なかでも光るのが、実績でも世界ランクでも上を相手にしたオーストラリアの勝利、日本とサウジアラビアの引き分けは、価値のあるものとなっている。また、ピッチ外のあまりにも多い“雑音”に打ち勝ったイランの引き分けは、彼らのタフさを証明した結果でもあった。当然FIFAもアジア勢の活躍に高評価を与えているという。
ただし、FIFA(国際サッカー連盟)は、大会前までの成績に関してアジア勢を高く評価していたわけではなかった。
「北中米W杯の出場国が36から48に増えることは、2017年1月に開催されたFIFA評議会で決まったことです。12カ国も増えるわけですから、当然アジア枠も増えます。でも、多くの関係者の意見として『これ以上レベルの低いアジアの枠を増やすべきではない。増やすなら欧州やアフリカにするべきだ』といった意見が多く出たんです。今大会直前ですら、そういった意見はまだ消えてはいなかったんです」(サッカーライター)
アジア勢のここまでの好成績は、そうした意見に対しての反発であり意地でもあるとの見方もあるが、「もう一つ重要な要素がある」と前出のライターは語る。
「それは日本の躍進、強さが関係していると言われています。昨今の代表戦における日本の戦績は、ずば抜けています。サッカー王国ブラジル戦での初勝利に加え、欧州相手となると2021年のセルビア戦から今大会開催前まで、欧州相手に8勝1分け。9戦負けなしなんです(2022年カタールW杯でのクロアチア戦はPK戦負けで、記録上は引き分け)。そのなかには、ドイツやイングランド、スペインといったW杯優勝国も含まれています。
こうした実績をアジア各国が目の当たりにし、『追いつき追い越せ』を合言葉に強化しています。日本がここまで強くなった要因はいろいろありますが、その一つが若年層の育成強化です。基礎を教え込むのはもちろんですが、若いころから海外遠征を経験させる。そこで己を知り、世界を知ることでどんどん成長していくわけです。その結果、U-16、U-19、U-23のアジアの大会では、男女ともほとんどの日本が制しているのです。『育成システムを学びたい』とアジアの代表関係者が来日することもよくあるし、アンダー世代では中国代表など、日本人が監督になることもよくあります」(同前)
残念ながら大会6日めにイラクがノルウェーに1-4で敗れ記録は途切れたが、ダークホース的存在のノルウェーから1点取ったことは評価できる。アジアの躍進は、日本を抜きには語れないのである。
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