
離脱した遠藤航(写真・JMPA)
2022年のカタールW杯以降、“サムライブルー”のキャプテンを務めていたMF遠藤航の離脱が発表されたのは、6月11日の午前中のことだった(日本時間12日)。スポーツ紙記者が語る。
「遠藤の左足首の状態がよくないことは、アメリカに来てからも別メニューだったこともあり、分かっていました。しかし懸命にリハビリを続けており、発表の日からいっても『まさか!』と思いましたね。
なぜならFIFA(国際サッカー連盟)のルールでは、負傷者の入れ替えは初戦の24時間前まで可能なのです。しかし、遠藤離脱の発表は70時間以上も前だったのです。しかも、離脱の際にあいさつしたのは、後任のキャプテンに指名された板倉滉ら数人だけ。長きにわたってのキャプテンが仲間にあいさつなしにチームを離れ、しかもSNSで代表引退まで宣言したわけですから、『これは何かある』と。
案の定、週刊誌で森保一監督との間に修復不可能な争いがあったと報道され、『なるほどな』となったわけです。この報道に関しても選手は知っていますし、もちろん動揺は大きかったようです」
一方でオランダ戦後は、一度も練習場に顔を出さず、宿舎で治療とリハビリに専念しているMF久保建英の現状も不安視されている。日本代表の広報担当は「MRI検査をして、左膝の負傷が認められた」と公表。チームから離脱することはないが、プレーできるのは決勝トーナメント以降になることが予想されている。
「久保の怪我については不透明なことが多すぎます。全治や診断名などについての詳細はいっさい明かされていないのです。悪質なタックルを受け、立ち上がったとき最初に左足を何度か地面にトン、トンと突いたので、最初は膝の脱臼を疑ったほどです。
しかし、そのあとは歩いてベンチに戻ったので、軽傷を期待したのですが……。久保の怪我についてはかん口令が敷かれているおうで、いっさい明かされていません。そのため憶測の報道ばかりですが、最近になって『今大会絶望』の報道が増えてきました」(同前)
こうしたチーム内の危機を助けるのは、ベテランと相場が決まっているが、日本の場合も同様。39歳、長友佑都の出番である。
「長友は日本人最多となる5度めのW杯で、『いまこそ自分の出番だ!』と強く感じています。そして、『こういうときこそ、経験のあるベテランが前を向かせられるように存在意義を発揮できるか、絶対つなげますよ』と語っています。また、新キャプテン・板倉のこともすごく気にかけていて、『全力で滉を支えます。僕自身も引っ張っていきます』と宣言しています」(同前)
遠藤の離脱、久保の怪我など、ネガティブなニュースが多い現状だが、だからこそ「森保監督の選択が素晴らしかった」と評価を高めているという。それはなぜか。
「長谷部誠をコーチとして引き続き起用したこと、南野拓実を経験や知識を活かして助言する“メンター”としても帯同させていることです。
日本は8大会連続でW杯に出場していますが、一度だけ大会直前にキャプテンが変わったことがあります。2010年の南アフリカ大会のことですが、この代表は“最弱”と酷評され、韓国との壮行試合でも負けて、大ブーイングで送り出されたほどです。
そこで、当時の岡田武史監督が荒療治として大会直前、キャプテンを中澤佑二から長谷部に変えました。すると、チームは一致団結して、前評判を覆すベスト16進出を果たしました。
そのときのキャプテンが長谷部ですから、経験談を板倉やイレブンに話し、解決法を伝授することができるわけです。まさかこうなることを予想して森保監督は長谷部を連れてきたわけではないでしょうが、『この選択は大ヒットだった』という声が出ています」(同前)
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