
2026年6月15日、オランダ戦に臨んだサムライブルー(写真・JMPA)
6月25日(日本時間26日)におこなわれる、北中米W杯決勝トーナメント進出への雌雄を決する戦い、日本対スウェーデン戦。大一番を前に、スウェーデンサッカー界の“至宝”ズラタン・イブラヒモビッチ氏が噛みついた。
となれば、彼の攻撃先は日本と予想する人は多いだろうが、意外にも噛みつかれたのは母国・スウェーデンのほうだった。
6月20日(同21日)のチュニジア対日本戦の解説を、米放送局『FOX』で務めたイブラヒモビッチ氏。4-0での日本勝利について「もう、日本をサプライズと呼ぶのをやめるべきだ。このようなパフォーマンスを一貫して発揮するチームは、もはやサプライズではなく、本物の優勝候補だ」と断言したのだ。
ほめたたえる要因は、日本の「規律」の高さにあるとみているようだ。イブラヒモビッチ氏は番組でこう語っている。
「W杯で4-0の勝利は“運”で起こるものではない。相手を圧倒するのは偶然ではない。それはクオリティ、規律、自信、そして自分の役割を完全に理解している選手たちから生まれる」
こう絶賛したうえで、次のように続けた。
「日本は攻撃的に攻め、守備は一体となっておこない、相手にとって1分、1秒たりとも楽にさせない。
もっとも危険なのは、彼らが決して満足しないことだ。3-0になっても、4-0になっても、彼らはプレスを続け、走り続け、もう1点を探し続ける。それが、特別なことを成し遂げられると本気で信じているチームのマインドセットだ」
日本の精神性をほめたたえたイブラヒモビッチ氏とは、いったいどんな人物なのか。
「イブラヒモビッチ氏は、オランダの名門アヤックスで頭角をあらわすと、ユベントスなど世界の名立たるビッグクラブで、ストライカーとして結果を残してきました。しかも、チームメイトにどんなスーパースターがいても『自分こそが“スペシャル・ワン”だ』と自負し、言いたいことはすべて言ってきました。
何しろ、自叙伝のタイトルが『I AM ZLATAN』で、“オレ様”全開の内容です。当然、移籍するたびに新しいクラブでの衝突は繰り返されましたが、決して信念を曲げることはありませんでした。
2023年に引退しましたが、いまなお彼の言動は世界のサッカーシーンでも影響力が高く、それだけに日本への称賛の言葉には驚かされました」(サッカー専門誌記者)
また、現地で『FOX』の解説を聞いたサッカーライターは、彼の言動の変化に驚かされたという。
「スウェーデンがオランダに1-5の大敗を喫した試合でも、彼が解説を務めていました。そのなかで『結果だけを見れば、彼らはひどいプレーをしたように見えるかもしれないが、私は彼らがいい試合をしたと思う』と語り、『もしスウェーデンが(グループステージで)負ける相手がいるとしたら、それはオランダだけだと思っていた。日本から勝ち点を獲得できれば、グループリーグ突破が決まる』『昨日の敗戦はできるだけ早く忘れろ。同じ過ちを繰り返さないようにするべきだ』と、まるで日本が眼中にないかのようなことまで言っていたわけです。
ところが、チュニジア戦の4-0を見て、考えが大きく変わったようです。大会前は伝統国ばかりが注目されていましたが、『次のラウンドで日本と当たるチームは、祝うどころか彼らを止める方法を考えあぐねるだろう』と、最大の警戒心を露わにしているのです。日本にとって、これほどうれしい発言はありません」
次戦、日本とスウェーデンの戦いを、イブラヒモビッチ氏はどう見るだろうか。
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