
サッカーワールドカップ北中米大会の日本対チュニジア戦で2ゴールめを決めた後の上田綺世(写真・共同通信)
連日熱戦が繰り広げられているサッカーワールドカップ北中米大会だが、今大会から変わったルールはいくつかある。たとえばスローイン、ゴールキックは5秒以内、選手交代は10秒以内に行うように制限時間がカウントダウンされるようになっている。すべてはスピードアップを図りたいことから生まれた新ルールだ。
また、反則でも大きく変わったことがある。選手が相手チームとの対立や口論の場面で口元を隠した場合、一発レッドカードの対象となり得るのだ。
この新ルールが制定されるきっかけとなったのは、2026年2月25日に行われた欧州チャンピオンズリーグ、レアル・マドリー(スペイン)対ベンフィカ(ポルトガル)戦での出来事だ。ベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニがユニフォームで口元を隠し、ヴィニシウス・ジュニオールに対して何かを発言。するとジュニオールが主審に「(猿と言われ)人種差別発言だ!」と猛烈に抗議した。試合では警告で済んだ行為だったが、試合後の協議で、プレスティアーニに対してはUEFAから1試合の暫定出場停止処分が下された。さら調査では同性愛嫌悪的な行為も発覚し、最終的に6試合の出場停止処分が下された。
このような経緯もあり、FIFAは差別的発言・行為に厳しく取り組んでいることから、今大会から口元を隠しての発言には注意を払っていた。
そして6月19日(日本時間20日)のトルコ対パラグアイ戦でパラグアイのMFミゲル・アルミロンにこの新ルールが適応され、退場者第1号に。
「口元を隠して発言したかに関してはVTRで確認できますが、差別に該当する発言をおこなったかどうかわからないこともあります。それでもFIFAのいまの流れは、“疑わしきは罰する”になっていますので、各国とも『紛らわしい行為はするな』と注意しています。
ところが日本対スウェーデン戦を前にして、両国には得点後のパフォーマンスで『紛らわしい行為』をする選手がいるのです。ストライカーである上田綺世とビクトル・ギョケレシュです。
上田は得点後に両手を合わせて口元を隠し、天に向かって何かぶつぶつと話しかけます。ギョケレシュは指を組んで親指を立て、マスクのように口を覆う仕草をします。ファンからは“マスク”と呼ばれ人気なんですが、これも審判によっては疑わしき行為ととらえられるかもしれません。
2人ともストライカーなので得点する機会は多いですし、反射的にこのパフォーマンスをやってしまう可能性はあります」(サッカーライター)
2人のゴールパフォーマンスについては、Xでも心配の声が多い。
《上田選手のゴール後のパフォーマンスがかなり際どかったから、次はやめた方が良いと思うわ。退場処分になってもおかしくなかったと思う。 あれで退場は、さすがにアホらしいからな。》
《スウェーデン戦、塩貝の空回り退場と上田のゴールパフォ退場だけは勘弁。》
一方、ギョケレシュに対しては
《スウェーデン戦、ギョケレシュが決めてゴールパフォーマンスした時に、あいつに差別発言されましたって主張することで、ギョケレシュ退場にはできます》
《最初からギョケレスに得点させろ》
などと、ゴールパフォーマンスを利用した“作戦”を提案する声も上がっていた。
6月25日(日本時間26日)に行われるグループリーグ突破をかけた日本対スウェーデン戦では、ストライカー2人のゴールとパフォーマンスが勝敗のカギを握るかもしれない。
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