
2025年11月18日、日本代表100試合めを白星で締めくくった森保一監督(写真・桑原 靖)
優勝を掲げてW杯に臨んだサッカー日本代表。北中米W杯では、たしかにサッカー王国ブラジルを1-2と追い詰めた。しかし、またしても高い壁である決勝トーナメント1回戦を越えることはできなかった。
これまで日本は、今回も含めて5度、決勝トーナメント1回戦に挑んだが、1点差負けが3度、PK戦負けが2度と、すべてが僅差だった。
しかし、勝負は結果がすべて。今後、そのわずかの差を縮めるために、新たな選手選考とともに大事となってくるのが、次期監督問題だ。
「日本サッカー協会としては、決勝トーナメント進出を決め、そこで惨敗しない限りは森保一監督に続投要請を出すと決めていたようです。結果だけ見れば、森保監督が承諾すれば続投となりそうな状況だと見られています。とはいえ、現時点ではまだ何も決まっていないようですが」(専門誌記者)
ただし「日本としては、監督選びを急がなければいけない理由がある」と続ける。それはなぜか。
「W杯後は協会も、代表関係のすべての人たちも、ひと息つきたいところでしょうが、日程が許してくれません。9月後半からは『キリンチャレンジカップ』2試合、『キリンカップサッカー』2試合の計4試合があるのです。さらに2027年1月には、アジア王者を決める『AFCアジアカップ サウジアラビア2027』が始まります。要するに時間がないわけです。それも加味したうえで森保監督に続投要請を出すというのが、現地でもよくいわれていることです」(同前)
では、森保監督が続投要請を固辞した場合はどうなるのか。
「プロ化した1992年以降、日本代表が世界を目指す道のりは、監督を外国人を起用することから始まりました。たしかに、彼らの経験や知識は大いに役立ちました。しかし結果は意外なことに、外国人監督がサムライブルーを決勝トーナメントに導いたのは、2022年のフィリップ・トルシエ監督ただ1人なんです。
それ以外で決勝トーナメントに進んだ4度は、すべて日本人監督です。結果的に日本人監督路線はうまくいっているので、今後もその流れが続くと見られています。
もし森保監督が固辞するとなると、2028年ロサンゼルス五輪出場を目指すU-21日本代表監督の大岩剛監督も、有力となるでしょう。そのほかでは、現在の日本代表で攻撃のコーチ役として手腕を発揮した、名波浩氏の内部昇格もささやかれています。
ちなみに、外国人監督を招聘しない理由は多くありますが、協会の予算の問題が大きい。外国人監督を雇う場合、コーチら大勢を引き連れて来日することが多いため、すべてを雇うとなると莫大な金額がかかります。円安も大きな問題となってきます」(サッカーライター)
そんななか、ファン待望の“あの人”が手を挙げた。NHK BSで解説を務めた本田圭佑氏だ。ブラジル戦後、実況担当のアナウンサーから「本田さんは4年後のW杯に向けていま、どのようなお気持ちでしょうか」と振られると、自らの気持ちを包み隠さず即答したのだ。
「やはり監督として、ピッチに立ちたい気持ちが強いです」
監督になるためのライセンスは未取得のため「やらないといけないこと、ステップアップしなければいけないことも自覚しています。ただ、やれる自信はある」「チャンスをもらえるように、しっかりアピールし続けます」などと、堂々の立候補宣言である。
本田氏にも時間がないことは事実だが、日本サッカー界における“カリスマ性”は唯一無二。決勝トーナメント突破、そして“最高の景色”を見るためには、彼のような存在が必要なのかもしれない。
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