
2025年11月18日、日本代表100試合めを白星で締めくくった森保一監督(写真・桑原 靖)
またしても決勝トーナメント1回戦の壁に阻まれた日本代表。だが、ブラジルとの試合は間違いなく日本サッカー史に刻まれる激闘だったーー。
7月2日午後2時20分過ぎ、その日本代表の“サムライ”たちは帰国の途に就いた。今後は、ほんのわずかな休養ののち、新シーズンに臨むことになる。日本代表としての活動は、しばらくお休みと思いきや、そうもいかないという。
「じつは今年9月後半からは『キリンチャレンジカップ』2試合、『キリンカップサッカー』2試合の計4試合があるのです。さらに2027年1月にはアジア王者を決める『AFCアジアカップ サウジアラビア2027』が始まります。となると、選手選考に関してはまだ時間がありますが、日本代表監督に関しては早急に決めなければいけません」(スポーツ紙記者)
現状、監督選びはどうなっているのか。
「日本サッカー協会としては、大会前から決勝トーナメントに導き、そこで負けたとしても惨敗でない限り続投のオファーを森保一監督に出すことは決めていたようです。ですので、2030年W杯を目指す新星・日本代表監督の監督候補の一番手は、森保さんということになりますね」(前出・記者)
とはいえ、サッカーファンの間では、森保監督の“長期政権”に疑問の声が出ているのも間違いない。ほかにどんな人選がありうるのだろうか。
「名波浩コーチの内部昇格や、U−21日本代表の大岩剛監督、さらには今回、解説でも絶大な存在感を示した本田圭佑さんの名前も挙がっていますね。とはいえ、引き受けるうえでもっとも重要なのは『覚悟』です。それは先日韓国代表監督を辞任した洪明甫(ホン・ミョンボ)氏を見ていれば分かると思います。勝ってるときは英雄で負ければ戦犯扱い。グループリーグ敗退が決定すると、韓国国内では出入り禁止を明言する店舗から、深刻な殺害予告まで出ています。さらに李在明(イ・ジェミョン)大統領が直々に苦言を呈するなど、日本では考えられないような展開になっています」(同前)
今回のホン・ミョンボ氏ほどではないが、過去に日本でも監督への行き過ぎた行動はあったという。
「1997年、翌年に迫ったフランスW杯に向けての予選を戦っていた日本代表ですが、結果がなかなか出ずに途中から監督に就任したのが岡田武史さんでした。ただし、監督交代という“荒療治”もなかなかうまくいかなかった。すると、サポーターの怒りの矛先は、岡田監督に向けられました。当時は電話帳に電話番号を載せることが当たり前だったこともあり、岡田監督への脅迫電話や脅迫状が多く届けられた。お子さんたちが被害を受けることも想定し、自宅前には24時間パトカーが張り付いていたと聞いています。
今回日本は、負けたとはいえ世界の強豪と堂々と渡り合った。となれば、サポーターの要求はもっと高いところに行くでしょう。でも、負ければ非難の声もこれまで以上に出る可能性がある。
代表監督という仕事は、想像を絶するプレッシャーが襲ってきます。それに打ち勝つメンタルの強さも求められ、引き受けるには、『覚悟』が必要なんです」(同前)
代表監督も「勝てば官軍負ければ賊軍」なのである。
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