7月14日(日本時間15日)、MLBオールスターでア・リーグの勝利を喜ぶ村上宗隆(中央)ら(写真・共同通信)
7月14日(日本時間15日)、MLBオールスターがおこなわれ、ア・リーグが4-0でナ・リーグを下した。なお、MVPには先制2点タイムリーを放ったコディ・ベリンジャー外野手(ニューヨーク・ヤンキース、以下「ヤ軍」)が選ばれた。
2026年はアメリカ合衆国独立250年のメモリアルイヤー。試合は独立宣言が採択されたペンシルベニア州フィラデルフィアの地、フィラデルフィア・フィリーズの本拠地シチズンズ・バンク・パークでおこなわれた。
メモリアルイヤーということもあり、開催前から話題を呼んでいた一方、出場を辞退する選手が続出。MLBにおいてワールドシリーズ(WS)と並ぶ祭典の価値が危ぶまれているという。
まずは、ファン投票で両リーグトップの得票数を集めた2人の辞退だ。ア・リーグのアーロン・ジャッジ外野手(ヤ軍)とナ・リーグの大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース、以下「ド軍」)はともに怪我による辞退だったが、MVPの常連である2人がそろって出ない球宴を「史上最悪の球宴」と呼ぶファンも大勢いる。
ほかにもブラディミール・ゲレーロJr.内野手(トロント・ブルージェイズ)やバイロン・バクストン外野手(ミネソタ・ツインズ)ら、MLBを代表するスターも辞退している。
また、最速170km/hに迫る剛速球を投げる ジェイコブ・ミジオロウスキー投手(ミルウォーキー・ブリュワーズ)や山本由伸投手(ド軍)は、登板しないことを明言していた。
「ファン投票で選ばれながらも、怪我やリハビリのために辞退することは、仕方ないことだと思います。ただ、投手の場合は登板間隔の関係で、怪我ではないものの投げないことがあります。山本らがこれに当てはまります。
じつは、オールスターの開催日程は毎年の課題でもあるのです。というのも、だいたいシーズンの前半戦最後の試合から2日後におこなわれますが、その最後の試合に先発した投手は、選ばれていても登板間隔の関係から、オールスターで投げることはないのです。
解消するには、たとえば前半戦最後の試合から最低でも中4日空けてオールスターを開催したり、オールスター後に中4日空けて後半戦をスタートしたりするなどの調整が必要です。しかしMLBはオールスターを“球宴”とうたいながら、重要視するのはシーズンの日程です。今後もオールスターを重視した日程にはならず、選ばれても投げない先発投手は出てくるでしょう」(スポーツ紙記者)
今回のMLBオールスターは、例年同様、NHK BSで放送されたが、加えてTBSでも生中継された。その目玉として起用されたのが、巨人、ヤ軍で活躍した松井秀喜氏だ。松井氏がTBSで野球中継の解説をするのは、初めてのことだった。
「大谷とジャッジという日米の両スターが出場辞退ということで、頭を抱えたのがTBSでした。大谷はもちろんのこと、ジャッジもヤ軍の後輩でもありますから、“裏話”などをTBSとしても引き出したかったんだと思います。Xでも《大谷さんはオールスターゲームから辞退したが、哀れなのはTBSだ》といった投稿まであったくらいですからね。村上宗隆(シカゴ・ホワイトソックス)が出場していたのが救いでしたね」(同前)
そんな大ピンチでも、松井氏の解説は“さすが”のものだったという。
「村上が出場した際には、『(打席ではなく)守備から入ったのはいいことですね』と話したり、村上がウイニングボールを持っていたことを指摘したりと、選手目線でコメントしたことがよかったと評判です。Xにも《FIFAワールドカップの解説に本田圭佑が出たり、 MLBオールスターゲームの解説に松井秀喜が出たり、 そういう時代になってきたんだな?》《MLBオールスター戦中継は解説松井秀喜氏の存在自体でTBSは大成功》とのコメントが投稿されています。松井さんが解説を務めたことで、大谷が出ない球宴も注目されましたからね」(スポーツライター)
選手辞退が相次ぐなか、球界の“レジェンド”がMLBの球宴を救った形となったようだ。
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