
佐々木麟太郎(写真・スポーツ報知/アフロ)
2025年秋のドラフトでソフトバンク・ホークスから1位指名を受け、2026年夏にはMLBドラフトでマイアミ・マーリンズから8巡め指名(全体235位)を受けた米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手。
MLB、NPB、そして大学に残るという3つの選択肢があるなか、どうやら佐々木が選んだ道は、マーリンズ入りということになるらしい。7月15日のサンスポ電子版が「佐々木麟太郎、マーリンズ入り決断!」と報じている。
先に指名したソフトバンクとの契約締結期限も今月末に迫っており、マーリンズとの交渉期限も米東部時間の7月27日午後5時(日本時間28日午前6時)。ともに時間がないなかでの選択だった。ソフトバンク担当記者は、彼の胸中をこう推察する。
「悩みに悩んだ末の決断だった、と聞いています。MLBでのプレーは小さいころからの憧れでしたし、マ軍から指名されたときは本当に喜んだと言います。
ただ、ソフトバンクを諦めることも難しかった。佐々木は引退後のいわゆるセカンドキャリアのこともしっかり考えていて、だからこそ名門スタンフォード大進学を決めました。そこでセカンドキャリアに生かせることを学ぼうとした。わずか2年余りで英語をマスターしたのもやる気の表れでした。
また、ソフトバンクに行けば野球を学ぶことはもちろん、彼が尊敬する孫正義氏が取締役オーナーを務めているので、直に教えを乞うことも可能になるわけです。
ソフトバンクへの気持ちが強まったとされるのが、7月1~2日に福岡を訪問し、ソフトバンクの施設などを見学したときです。ソフトバンクは4軍まで設置している唯一の球団です。施設面の素晴らしさ、育成の考え方などが特に気に入ったようで、視察を終えた後に『とにかくプレゼンテーションが素晴らしい時間でした。球団のさまざまな取り組みを知ることができ、自分の人生にとって深い一日になりました』と目を輝かせながら語ったほど。さらに、球団は背番号1を用意していて、この時点で多くのマスコミは『ソフトバンク入りが確実』と見ていたのですが……」(スポーツ紙ソフトバンク担当記者)
では、なぜ悩んだ末にマ軍入りを決意したのか。
「岩手・花巻東高の先輩である菊池雄星と大谷翔平の存在をなしにしては語れません。ソフトバンク入りも魅力的ではありましたが、『偉大な先輩2人と同じ舞台に立ちたい』という気持ちが勝ったようです」(同前)
また、マ軍はニューヨーク・ヤンキースやロサンゼルス・ドジャースのようにMLBを代表する名門ではない。シカゴ・カブスやフィラデルフィア・フィリーズのような熱狂的なファンのいる球団でもない。だが、選手育成には定評がある。
「いちばん有名なのは、2015年にイチローが移籍してきたときのことです。当時、マ軍の外野陣はジャンカルロ・スタントン(ヤ軍)、クリスチャン・イエリチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)、マーセル・オズナ(アトランタ・ブレーブス)と、まだ若いが、才能に秀でた選手が揃っていたんです。その後、マ軍の育成力で彼ら3人は順調に育ち、現在は3人とも違ったチームでプレーしていますが、みな、チームの看板選手に成長しています。しかも、3人とも打撃3部門(打率、本塁打、打点)のいずれかのタイトルを獲っています。佐々木も彼らように育ってほしいと願うファンは多いはずです」(現地記者)
これまでMLBドラフトで指名された日本人選手は7人ほどいるが、まだチームの主力に育った選手はいない。佐々木が最初の選手となる可能性に、期待が高まっている。
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